農業研究本部

北海道におけるかぶ各作型の主要病害とその耕種的防除対策

三澤知央

北海道立農試集報.91,59-63 (2007)

 北海道におけるかぶの病害発生状況を作型別に調査し,主要病害を把握するともに,その耕種的防除対策について検討した。春まきハウス作型および春まきトンネル作型では,病害発生が認められず,病害防除は不要であった。春夏まき(5~8月まき)作型では,白さび病,べと病および黒斑病が発生し,特に白さび病の発生が多かった。白さび病に対する品種間差異を調べた結果,「たかね」,「白寿」,「玉里」,「夏の庄」および「白統」で発生が少なく,これらの品種は抵抗性を有すると考えられた。以上のことから,春夏まき各作型においては,白さび病が最重要病害であり,耕種的防除対策として抵抗性品種の作付けが有効であった。


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