農業研究本部

リンゴ「ハックナイン」,「つがる」における葉色・葉中窒素濃度を用いた栄養診断

稲川裕、三木直倫、村松裕司、山口作英

北海道立農試集報.92,61-68 (2008)

 リンゴの良質果(外観品質)生産のための窒素栄養診断基準を設定した。診断時期は8月上旬とし,診断部位はおおよそ目通りの高さの新梢の葉10枚の窒素濃度を測定する。「ハックナイン」および「つがる」における収穫期地色指数を品質基準値以上にするための葉中窒素濃度の上限値は,それぞれ2.2%および2.5%程度,果実重を低下させないための葉中窒素濃度の下限値は,それぞれ1.8%(暫定値)および2.0%とした。以上の葉中窒素濃度の診断基準値は,極端な気象条件,特に多雨年や寡照年を除いて,概ね各地,各年次で適応可能である。


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