根釧地方泥炭の理化学的特徴と開発に伴う土壌肥料学的諸問題について
第4報 水位の作物生育と泥炭分解に及ぼす影響
早川 康夫
北海道立農試集報.11,21-51 (1963)
北海道における泥炭地の排水機構については、従来排水溝の深さと距離を対象とし 極力排水につとめる方針がとられ、水を増収手段として積極的に活用する考えがなか った。そこで泥炭地の適正水位、排水にともなう地盤沈下について、施肥量、泥炭の 酸化分解など化学的に検討を加えたが、窒素施用量を増加すると地下水位l5㎝でも 高い収量がえられ、また泥炭の酸化分解に比例して地盤が低下した。作物に最も適当 と思われる水位は30~50㎝で、収量も高く沈下量も小さかった。
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