大豆の栽培条件に対する反応の品種問差異
第3報 子実成分含量の変異
赤城 仰哉、佐々木 紘一
北海道立農試集報.14,41-46 (1964)
大豆品種の子実成分が環境条件の相違によってどのように変動するかを把握するた め、栽培条件による粗蛋白および粗脂肪含量の変異について検討した。 その結果、同一圃場においては施肥量の多少による成分含量の変異幅は一般に僅少であったが、反応に品種間差がうかがわれた。一方極端な土壌条件の相違および播種期の移動による変異は大きく、品種によって反応が異なった。 土壌および施肥による変異の品種間差は、根瘤菌との共棲関係と密接な関係にあるようである。また播種期による変異が有限型道産品種で大きく、無限型品種では概して小さかったことは開花期間の長短によるものと推定される。しかし、有限型品種が晩播で蛋白含量の低下を示したのに反し無限型品種ではむしろ上昇の傾向にあり、一 部品種では明らかに増加した。
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