大豆の雑種初期世代における成分検定について

後藤　寛治、佐々木　紘一

北海道立農試集報．15，1-9 (1967)

　わが国の大豆の育種事業では、古くから、脂肪と蛋白の含量が問題となり、主要な育種日標の１つになってきた。しかし、これらの成分に対して、積極的な選抜が行な われたことは少なく、成分調査は、既成系統の特性調査の一環として行なわれてきたにすぎない。 　本報告では、「ハロソイ」×「十勝長葉」、「白莢１号」×「コガネジロ」および 「白莢１号」×「トカチシロ」のＦ４系統の成分分析により得られた結果を述べ、さ らに高脂肪大豆、高蛋白大豆の育種方式について考察を加えた。

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