農業研究本部

りんご矮性台木に関する試験
1 耐凍性とその電気抵抗測定法について

赤羽 紀雄、細貝 節夫

北海道立農試集報.15,37-47 (1967)

 りんご矮性台木の耐凍性を従来の場合より簡単で、かつ正確に知るための手段とし て、人工凍結によって凍害をおこさせた新梢について、Kohlrausch Bridgeを使用して測定した。  この方法は特製の電極針を直接に凍害枝にさしこんで電気抵抗の読みを記録して、 凍害程度を判定し、その耐凍性をきめたものである。  これは比較的簡単で短時間で多数の個体を調べることができる。しかし凍害をうけ る以前にその耐凍性を予測することは困難なようである。  供試した矮性台木は従来の「まるばかいどう」、「みつばかいどう」よりも耐凍性が低くないことが判明したので、今後これら台木の利用は寒冷地において興味のある問題となろう。


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