根釧地方における乳牛のサイレージ主体飼養法を前提とした牧草サイレージ調製法に関する試験
第3報 慣行タワーサイロによる中水分、低水分サイレージの調製とその飼養効果について
鳶野 保、坂東 健、小倉 紀美、藤田 保、坪松 戒三
北海道立農試集報.16,63-79 (1967)
昭和39~40年度に低水分、中水分、高水分サイレージを調製して、その品質と飼養効果を比較した。 中水分サイレージは、取出し中の変質や発カビがなく、品質良好であったが、低水分サイレージは開封時およびサイロ上層部は、品質きわめて良好であったが、中下層部に至って、サイロ周辺が変質し発カビした。しかし、発カビ部分は僅少なので、そ のまま乳牛に給与したが、採食量に影響しなかった。中水分、低水分サイレージは、 乾物摂取量が多く、増体効果はあるが、産乳効果は認められなかった。 ルーメン内 VFA組成の調査結果では、低水分となるにしたがい、醋酸が増量し、プロピオン酸が減少した。
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