農業研究本部

テンサイ根腐病の被害解析

阿部 秀夫、馬場 徹代

北海道立農試集報.17,1-8 (1968)

 テンサイ根腐病の合理的防除法を確立するためにその発生消長と被害について解析 試験を実施した。  一般に本病の発生および被害の大きさは年次、地域および同一ほ場内においても、 部分的または個体的に大きな差がある場合が多い。しかし発病によって生ずる根部収 量への被害は一定の傾向で、ほば直接的関連性を示した。また生育期間中の葉柄基部 を含めた根冠部の発病と収穫期における根部の罹病との関連性は、発病初期(7月)で はいまだ密接でないが、病勢がほぼ限度に達したと考えられる時期(8月中旬)におい ては両者の相関が高いので、地上部の病状から収穫時の根部罹病を、ある程度まで予 測することが可能である。


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