農業研究本部

北見地方の麦類に対する窒素施用量増加に伴う反応
第2報 春播小麦

長谷部 俊雄

北海道立農試集報.17,112-119 (1968)

 前報の秋播小麦に引統いて春播小麦について窒素用量試験が行なわれ、窒素施用量 と生育・収量ならびに窒素吸収との関係が調査された。  供試した「キタミハルコムギ」は穂重型品種で窒素用量の増加とともに穂数ばかり でなく、穂長の増加が目立ったが、 登熟障害も増すので窒素の適量は10a当たり4kgと考えられた。  春播小麦は秋播小麦と比べて収量は低いが、高蛋白質含量のものが生産されやすい ので、その特徴を生かす栽培法の確立が望まれる。


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