農業研究本部

豆類菌核病防除薬剤の室内検定法

斎藤 泉、高桑 亮、馬場 徹代

北海道立農試集報.18,98-106 (1968)

 菜豆の切離葉を用いて菌核病に対する防除薬剤を室内で探索する場合、PDA培養の菌叢(Agar inoculum)を接種して検定すると、その発病そ止効果はほ場における防除効果とほとんど相関しない。他方罹病葉組織片(Leaf inoculm)を接種源として用いた検定結果はほ場における効果とよく一致した。自然感染の模式として感染した花弁を接種しても、同様の結果がえられたのでLeaf inoculm接種はほ場感染の条件にかなり近いといえる。またすでに感染を起し、寄主体内へ侵入した菌糸に対する効果についても、ほ場における効果との相関がみられた。したがって菜豆切離葉上におけるこれらの効果特性を検討すれば、ほ場における効果を予測することが可能と考えられる。


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