農業研究本部

ルタバガの軟腐病抵抗性品種に関する試験
第3報 軟腐病発生誘因の品種間差異について

佐久間 智工

北海道立農試集報.18,107-121 (1968)

 ルタバガの軟腐病抵抗性に関する選抜方法改善に資するため、り病程度の品種間年次変動を解明しようとした。代表的な品種を素材とした耕種条件に対する反応試験と病状の観察およびその追跡調査から、軟腐病り病の主誘因が品種によって異なることを認めた。ある場合、裂傷が主要因とみられ、ほかの品種では裂傷以外の要因が介在する可能性がえられた。それにもとづき、抵抗性に関する選抜は、ほ場での腐敗現象の多少のみによらず、誘因別の選抜を加味すべきことを指摘した。


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