農業研究本部

北海道における玉ねぎの施肥技術改善に関する研究
第2報 新畑における生育障害とその改良対策について

古山 芳広、南 松雄

北海道立農試集報.18,33-47 (1968)

 北海道における春播き玉ねぎの新畑における生育不良および低収性の要因と、その改良対策について検討した結果、新畑における発芽不良と立枯発生の要因は主に土壌のpHとAl2O3および燐酸含量に影響され、立枯菌による罹病は二次的であり、さらに、その後の生育の停滞と鱗茎肥大化の遅延は土壌中の可給態燐酸含量に最も強く規制される。  この改良対策としては酸性矯正はもちろん、燐酸として15~20kg/aに相当する 過石を多施し、土壌中のTRUOG P2O5の水準を80mg/100g以上に高め、燐酸肥沃度を 増大させることが必要である。


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