農業研究本部

北海道網走地方にみられる麦類の生育異常に関する研究
第1報 発生地の分布とその土壌的特性ならびに予備的対策試験

長谷部 俊雄、水野 直治

北海道立農試集報.19,63-79 (1969)

 北海網走地方の中で能取湖・網走湖周辺の海成洪積台地において麦類の生育が異常 となり子実収量の著しく低下する例が古くから認められていた。  この異常発生地の分布との土壌理化学性について調査を行ない、生育異常地の土壌は可給態銅含量が著しく低く、亜鉛含量もまた低いことが知られた。さらに若干の予備的栽培試験をポットならびにほ場において実施し、硫酸銅の施用により異常症状の解消が見られ、無処理区と比べて著しく子実収量の増加が見られた。


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