農業研究本部

カリウム(加里)過剰

多量要素の過剰症状

症状の特徴

 1)カルシウム欠乏と類似した症状、すなわち新葉の展開前からの奇形・葉身先端部の枯れ「チップバーン」が現れる(写真30)。

 2)古葉の葉脈間にネクロシスが観察される(写真31)。

 3)カルシウム欠乏、窒素過剰の症状と類似している。カルシウム欠乏は新葉の淡色化・葉脈間の黄化症状が出現するのに対し、カリウム過剰ではこれらの症状が見られない。窒素過剰とカリウム過剰は症状が非常に類似しているため、肉眼観察のみによる診断は難しい。したがって、葉身の化学分析を行うことが望ましい。


写真30 窒素過剰と同様に新葉の葉先枯れ・奇形が見られる。
(12週目 +K4週目 エッチエス-138)

写真31 古葉の葉脈間にネクロシスを生じる。
(17週目 +K8週目 エッチエス-138)

カリウム(加里)過剰の症状

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