農業研究本部

マンガン過剰

 微量要素の過剰症状

症状の特徴

 1)新葉の葉脈間には鉄欠乏症状に類似したクロロシスが現れる(写真32)。

 2)古葉の葉脈間に褐色〜黒色のしみ状斑点を生じ、その後ネクロシスが現れる(写真33)。葉縁部の枯れと内側への巻き込みも見られる。

 3)マグネシウム欠乏と類似するが、マンガン過剰では新葉の葉脈間にクロロシスを生じることから判別可能である。

発生しやすい条件

 1)水はけの悪い圃場ではマンガンが過剰に溶出するので過剰害がでやすい。特に、有機物の多い圃場ではマンガン過剰が発生しやすい。

 2)土壌のpHが低く、酸性化した圃場で発生しやすい。

写真32 新葉の葉脈間にクロロシスが発現する。
古葉には褐色〜黒色のしみ状斑点を生じ、進行するとネクロシスとなる。
(14週目 +Mn7週目 エッチエス-138)


写真33 左側:株全体、 右側:古葉の拡大
古葉のしみ状斑点、ネクロシスに加え、葉縁部の枯れ、巻き込みが見られる。
(14週目 +Mn2週目 エッチエス-138)

マンガン過剰の症状

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