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上川農業試験場

場長室より(風景とひとこと)

道総研上川農業試験場のサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 

このページ「場長室」では、上川農業試験場の近況や作業風景、催しもののお知らせ、お知らせすることがないときは場長のたわいないひとりごとを記載いたします。お目汚しの写真とつたない文章ではありますが、もしお時間が許しましたら、ときどきこのページにもお付き合いいただけますと幸いです。

 

2025.6.4 スイングしなけりゃ網じゃない

立ち入り禁止区域の試験圃場で、虫取り網をブンブン振りまわす若者がいました。

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確実性を優先した、安定感のあるスイング

 

ご安心ください、あやしい者ではありません。 うちの自慢の研究員でした。

  

足下の「草むら」は、春まき小麦です。 小麦に発生する害虫がどれくらい発生しているかを調査しているところです(※調査結果は、北海道病害虫防除所のサイトにて随時公表されています)。

 

 「すくい取り」という、専門学会でも認められている試験方法で、網を振る回数などを一定にしています。同じ場所で同じ網で同じ方法で、数日おきに同じ調査を行います。

黄色に寄ってくる性質には「捕虫器」を用いるなど、虫の方から近寄ってもらう方法もありますが、その手が使えないタイプの虫では、このように実際に作物を栽培し、その場で捕まえて調べます。

 

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こんなにいるんですね(虫の苦手な方は拡大なさらないようご注意ください)

 

 

すくい取った網の中には黒くて小さな、失礼を承知で言えば地味な虫が、たくさんいました。室内に持ち帰って、この中から害虫を分類し、数をカウントします。この時期に発生する虫は寒さに強い種が多いそうです。

 

ちなみに、うちの担当、仕事はもちろん熱心で素晴らしいのですが、加えて、休日にもプライベートで虫を探しに出かけるそうです。

そういうの、ちょっとなんだか、うらやましい。

 

 

 

インスタグラムにも写真を掲載しています

※過去記事はこちら

 

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