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上川農業試験場

場長室過去記事:ごあいさつ

「ごあいさつ」

上川農試(道総研上川農業試験場、旧北海道立上川農業試験場)の場長と聞くと、偉大な先達の名前が頭に浮かびます。

30年ほど前の場長だった相馬暁さんは、北海道農業の進むべき道として、豊かな環境と調和した「クリーン農業」を提言しました。クリーン農業の考え方は、試験研究として具体的な取り組みはもちろんのこと、いまや北海道農業を象徴する言葉のひとつといってよいかもしれません。

さらに15年ほど前に場長を務めた長内俊一さんは、道産米が「やっかいどう米」と言われた時代に、品種改良の研究プロジェクトを立ち上げ、その後の良食味品種開発の方向性を決定づけました。「きらら397」や「ゆめぴりか」は、このプロジェクト研究の延長線上に生まれたものです。

そのようなことを思い出しながら、居室に掲示された歴代の場長写真に見つめられ、ここしばらく緊張感のある顔をしています。

 

余計な軽口はさておきまして、

当場は、全道での栽培を視野にした食味の良いうるち米およびもち米新品種の開発、および道北地域の農業・関連産業の振興に貢献する新技術の開発を、主要な使命としています。加えて、最近では、温暖化に代表される気候変動と、人口減少に伴う労働力不足が大きな課題となっております。諸先輩方の積み上げてきた成果と取り組みを引き継ぎながら、新しい知見や発想を加え、農業試験場として期待いただいている役割に、真摯に取り組んでいきたいと考えております。

改めまして、4月1日付けで道総研上川農試場長に着任いたしました、神野(じんの)と申します。

これまで皆様に賜りました多大なご支援とご協力に心から御礼申し上げるとともに、今後とも一層のご指導およびご鞭撻をいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

北海道立総合研究機構上川農業試験場
神野裕信

 

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