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上川農業試験場

場長室過去記事:20250528

2025.5.28 「田んぼのサーファー」 

試験区の田植えが始まってから10日ほど経ちますが、まだまだ作業は続いています。

さて、下は、作業中の1枚です。

サーファーではありません

 高波を待つサーファーの方々、、、ではありません。

 

それぞれが手に持っている物体は、サーフボードではなく金属でできた浅い箱形の器で、私どもは「舟(ふね)」と呼んでいます。

おそらく、田植え機が普及する以前をご存じの方には、たいへん懐かしい道具ではないかと思います。農業試験場ではいまも「現役」の、手植えには欠かせない便利グッズです。

 

手植えは「舟」を携えて

 

 田んぼのなかで、たくさんの苗を運ぶために使います。手で持つよりも多く運べる、持ち上げることなく泥の上で滑らせられる、などの利点があります(※乾いた畑では土の摩擦が大きいため使われません)。雪の上で使うソリ(橇)と似たところがありますね。

 

「舟」をサーフボードに見立てるなら、そこに乗る“サーファー”は人ではなく稲の苗、という見方ができるでしょうか。

この田んぼは少し先の品種候補を期待した試験区です。波に乗った新品種が生まれますように。

 

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