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北見農業試験場

麦類畑作グループ(畑作)

麦類畑作グループ
 

□麦類畑作(畑作)

1.豆類

 オホーツク地域に適した品種開発に貢献するため、大豆、小豆、いんげんまめの有望系統について、地域への適応性評価を行っています。
また、豆類の新品種の迅速な普及を目指し、十勝農試で育成された有望系統の種子増殖を行っています。

【オホーツク地域向けの最近の品種】

<大豆>
「とよまどか」(平成30年):早生のやや大粒品種。豆腐加工適性の高さとショ糖含有率の高さを併せ持ち、耐倒伏性も優れる。
「とよみづき」(平成24年):早生のやや大粒品種。豆腐加工適性が高いが、耐倒伏性が「ユキホマレ」にやや劣る。
「ゆきぴりか」(平成18年):中粒でイソフラボン含量が高く、ダイスシストセンチュウ抵抗性(レース3)をもつ。
「ユキホマレ」(平成13年):早生のやや大粒品種。ショ糖含有率が高く豆腐の食味が優れるが、凝固しにくい。

<小豆>
「十育180号」(令和5年):着莢位置が高く、コンバイン収穫でもロスが低く抑えられる。落葉病レース1、茎疫病レース1,3,4を持つが、やや低収。
「きたひまり」(令和3年):落葉病レース2抵抗性をもつ唯一の品種。茎疫病レース1,3,4抵抗性を持ち、優良品種の中で最も耐病性が優れる。
「エリモ167」(平成29年):「エリモショウズ」に落葉病(レース1)抵抗性を導入した品種。加工適性は「エリモショウズ」同様に優れる。
「ちはやひめ」(平成28年):現在の優良品種の中で最も早生。落葉病レース1、茎疫病レース1,3,4抵抗性を持つ。

<菜豆(いんげんまめ)>
〇金時
「秋晴れ」(令和2年):早生で倒伏と茎折れが少なく、収量性が優れる。インゲンマメ黄化病抵抗性を持ち、加工適性が優れる。
「かちどき」(平成29年):晩生(大正金時+7日)で多収、加工適性が優れる。
「福寿金時」(平成22年):やや晩生(大正金時+4日)で多収、大粒。「福勝」にインゲンマメ黄化病を導入した品種。
〇手亡
「十育A65号」(令和5年):耐倒伏性と葉落ちが優れ、収穫作業効率化と外観品質向上が期待できる。
〇キドニー
「きたロッソ」(平成29年):調理時に煮崩れや色落ちが生じにくい、トッピングや洋風煮込み料理に適する国内唯一の品種。成熟期や収量性は金時類と同等。


 

2.てんさい

 オホーツク地域に適した多収品種および耐病性品種を選定するため、海外から導入された有望品種や北海道農業研究センターで育種された有望系統の評価を行うとともに、そう根病抵抗性、抽苔耐性、除草剤抵抗性等の特性評価を実施しています。
また、北海道優良品種候補の選定など全道のてんさい試験のとりまとめを行っています。

【最近の主な品種】
「プロテウス(HT50)」、「カーベ8K839K(KWS 8K839)」(令和5年)
「ソラーレ(H154)」、「カーベ8K879C(KWS 8K879)」(令和4年)
「ボヌール(H152)」、「バラトン(HT43)」(令和2年)
「カチホマレ(北海104号)」(平成30年)
「ライエン(HT39)」(平成29年)
「カーベ 2K314 (KWS 2K314)」(平成28年)
「アンジー(HT34)」、「あままる(KWS 1K234)」(平成26年)
「北海みつぼし(北海101号)」、「ラテール(H139)」、「クリスター(HT32)」、「えぞまる(KWS 9R38)」(平成24年)
「パピリカ(H137)」、「リボルタ(HT30)」、「アマホマレ(北海98号)」(平成22年)
「ゆきまる(KWS 5R16)」(平成21年)

【最近の主な成果】
・てんさい直播栽培における黒根病の防除対策(令和2年))
・てんさいの褐斑病の多発傾向に対応した薬剤防除対策(平成29年)
・北見・遠紋地区におけるてんさいの低収・低糖分の要因解明と改善対策(平成18年)


麦類畑作グループ(畑作) 電話番号:0157-47-2483 、 0157-47-2252 (直通)


 

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