農業研究本部へ

酪農試験場

環境保全と良質粗飼料生産に配慮した乳牛飼養可能頭数計算シート「/upload/24672/Capa_Cal.xls」


  1. 何に使うシートですか?

    この計算シートは、家畜ふん尿の肥料効果を使って、圃場ごとに何頭分のふん尿を還元できるか? という考え方で、各農家の乳牛飼養可能頭数を算出するエクセルのワークシートです。Microsoft Excel2002 で作成しました。

    良質粗飼料の生産に必要最小限の養分を施用する方式なので、生産性を落とさずに 作物による吸い残しの養分を最小限にします。 ですから、算出された飼養可能頭数は、良質粗飼料生産を前提に、環境保全的な酪農を無理なく 行える指標となります。

    求め方は、平成19年指導参考事項 環境保全と良質粗飼料生産のための乳牛飼養可能頭数算定法 に基づいています。この成績は、環境保全型家畜ふん尿循環利用システム実証事業で 得られた成果の一部で、根釧農業試験場(現:酪農試験場)、上川農業試験場天北支場(現:酪農試験場天北支場)、畜産試験場の共同研究です。

  2. どうして、そんな計算が必要なのですか?

    畜産農家から大量に産出される家畜ふん尿が環境汚染を引き起こすようになり、 平成11年には「家畜排泄物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」(平成11年法律第112号) が制定されました。現在ではふん尿貯留施設の適正整備が畜産農家に義務づけられています。

    環境にやさしい酪農を実現するには、適切に貯留されたふん尿を適切に利用する必要があります。 そのとき、広大な農地を有する北海道では、産出されたふん尿を全量農地に還元する資源循環型の酪農が 可能であることを消費者にアピールできます。

    しかし、農地にふん尿を沢山施用しすぎると、作物の吸収しきれなかった養分が環境に流出し、 汚染を引き起こします。農地に還元できるふん尿量には限りがあるのです。

    このため、環境を汚さないためには何haの農地で何頭の牛を飼えるのか?という飼養可能頭数の 目安が重要となります。

  3. 使用に際しては、以下の注意事項に同意願います。

    • ユーザー登録などの手続きは要りません。どなたでも自由にご使用下さい。
    • 使用法や考え方に関する質問にはお答えできますが、ご要望にお応えしたシートの改変等のサポートはできません。
    • このシートの使用目的以外の使用及び使用条件、改変等によって発生するいかなる問題にも、 北海道は責任を負いません。使用者の責任において適切にご使用願います。
    • 本シートの計算は、標準的な乳牛のふん尿排泄量や標準的な圃場の養分条件を前提にしています。したがって、 得られた数値は、将来の営農規模を考える際の概算値とお考え下さい。圃場の使い方や養分条件が変化する毎年の施肥管理や ふん尿利用計画には、今までどおり、北海道施肥ガイドやふん尿主体施肥等の施肥対応を活用願います。

  4. 動作環境 : Microsoft Excel2000,2002,2003上で動作を確認済みです。

  5. 使い方はこちら

  6. ここからダウンロードして下さい。

ご不明の点はお気軽に お問い合わせ下さい。
<連絡先>
北海道立根釧農業試験場 研究部 草地環境科 三枝俊哉(さいぐさ としや) saigusa@agri.pref.hokkaido.jp
086-1135 北海道標津郡中標津町旭ヶ丘7番地
tel 0153-72-2843(直通) tel 0153-72-2004(代表) 内線239 fax 0153-73-5329