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酪農試験場

最近の主な研究結果

飼料環境グループ 作物班   最近の主な研究結果 

<はじめに> (必ずお読みください)
本ページでは、2011年度まで、従来の根釧農試作物科で取り組んだ研究の結果を、ごく簡単に説明してあります。(2003(平成15)年度分から掲載)
試験成績以外に、ページの最後に学会発表などの実績を列記しました。
海外導入品種に関する試験結果など、ここでは掲載していないものもあります。

本ページは、一般の方々向けにわかりやすく記述しています。表現に厳密さを欠いている場合がありますので、留意願います。

「成績概要書」(研究成果の正式な書類)のインターネット版は、
農業研究本部オフィシャルホームページ(http://www.agri.hro.or.jp/center/index.html)の、「試験研究成果一覧」で検索し、見ることができます。
そこでは、他場・他部署の成績も見ることができます。



研究成果の説明(成績会議提出課題名)
詳細は、上記「試験研究成果一覧」のホームページにてご覧いただけます。 
2003年度から2011年度まで(2012.4.19更新)
2011(平成23)年度
○航空機観測ハイパースペクトルデータを用いた採草地のマメ科率区分推定法
採草地のマメ科率を、ハイパースペクトルセンサーという、多数の波長(目に見える光はもちろん、目に見えない波長まで連続的に)を同時に観測できる装置を使い、推定する方法を検討しました。従来のマルチスペクトルと呼ばれる観測波長数が少ないセンサーではできなかったのですが、このハイパースペクトルセンサーを使うことで、地上で人がみた「マメ科率」を推定することができることがわかりました。こうしたセンサーは、航空機に搭載して使われることが想定されますから、実際に航空機で観測したデータを解析し、精度よく推定するために必要な条件を明らかにしました。

○イタリアンライグラスを用いた無除草剤草地更新技術
2007年度に、イタリアンライグラスを用いた雑草防除法を開発しましたが、当時の技術は、播種作業に時間がかかることや、施肥量が未検討であったため、コスト低減の余地がありました。本成績では、播種床造成は逆転ロータリ1回施工でよいことや、イタリアンライグラス播種時のリン酸施肥量は土壌の分析結果次第で減らせることが明らかとなりました。

○根釧地域の草地更新時における植生悪化要因の実態
多数の草地で実態調査を行い、近年の草地が更新後にどのように変化しているのか、またその原因を解析した結果がまとめられています。30年以上前の調査時にくらべ、現在はリードカナリーグラスやシバムギといった、チモシーを強く抑圧してしまう雑草が侵入していることがわかりました。草地更新後、2,3年のうちにこうした雑草が広がってしまった草地では、雑草対策が十分でなかった場合が多く、必要に応じた排水対策や、除草剤の適期使用が重要であることが確認できました。


2010(平成22)年度
海外導入品種(イタリアンライグラス)に関するもののみであるため、詳細省略。


2009(平成21)年度
○高分解能マルチスペクトル衛星データを用いた草地への地下茎型イネ科雑草侵入程度の推定方法
牧草地は広範囲に広がっており、また1枚1枚が大きいですから、地上から、いっぺんに多くの草地の状況を的確に判別するのはほとんど不可能です。そこで人工衛星データを使った評価が試みられています。根釧農試作物科では、2005年に、中分解能(解像度が30m程度)の衛星データを使い、草地ごとの収量のばらつきなどを把握できることを明らかにしました。今回は、高分解能(解像度が60cm程度)の衛星データを使い、より詳細な情報(ここでは雑草の侵入程度)を把握できないか検討しました。多様な圃場でたくさんのデータを調べたり、計算したりしたところ、「対象とする草の種類や草地の状況を限定すれば、地下茎型イネ科雑草の群落を、牧草であるチモシーと判別できる可能性がある」ことがわかりました。このことは、さらなる研究を進める価値があるということを示しており、研究者からは、とても貴重な情報として評価されています。

○アカクローバ新品種「北海13号」
アカクローバはタンパクやミネラルが豊富な牧草で、一般に、イネ科牧草のチモシーやオーチャードグラスと混ぜ播きして使います。これまでのアカクローバ品種は、3,4年すると個体の寿命を迎え、枯れてしまうことが多いのが欠点でした。「北海13号」は、生育旺盛で、なおかつ播種から5年たっても枯れる個体が少ないことが分かりました。一方、この品種は生育がとても旺盛であるため、チモシーのように比較的生育が穏やかな草種と混ぜ播きすると相手を抑圧してしまうことも分かりました。ただし、根釧地域は気象条件からいって、他の地域よりアカクローバが穏やかなので、根釧地域に限っては、チモシーと混ぜ播きしても大丈夫です。その他の地域ではオーチャードグラスと混ぜ播きして使います。


2008(平成20)年度
○とうもろこし(サイレージ用)新品種「北交66号」(たちぴりか)
平成16年度に発表された「ぱぴりか(北交62号)」は、寒さに強く、収量も多かったのですが、強い風によって全体になびくように倒れやすいのが欠点でした。その点、この「北交66号」は、ほかの品種が地面にべったり倒れてしまうようなひどい強風でも、ほとんど倒れないのが大きな特徴です。収量や雌穂の割合は「ぱぴりか」並です。

○メドウフェスク新品種「北海15号」
メドウフェスクは道東地域での放牧に適した草種です。「北海15号」が既存のどの品種とも異なるのは、育種材料の段階から、放牧専用品種として根釧地域で選抜を行ったことです。これまでの品種は、採草地向けの選抜を、札幌だけでやってきました。根釧地域で材料を選んだことで、「北海15号」は道東地域で多発する「雪腐病」に、大変強い品種となりました。この病気にかかると、越冬後の牧草の伸びがとても悪くなり、場合によっては株ごと枯れてしまうこともあります。「北海15号」は他の品種が雪腐病で甚大な被害を受けた年でも目立った影響は見られませんでした。今後、道東地域でメドウフェスクを使って集約的な放牧地を作る場合には、「北海15号」を播くのがおすすめです。利用法は、春の伸びがよいので、春先にまず草丈15cmになったら、牛を放すとよいでしょう。その後も、草が伸びすぎない状態で使うように放牧地を輪換します。さすがに夏以降は草の伸びが緩慢になってきますが、「北海15号」の秋の生育は、他の品種より良好です。


2007(平成19)年度
○根釧地域における極早生とうもろこしの無マルチ栽培
この地域は夏の間も寒冷ですから、とうもろこしを作るには、なるべく早生の品種を使うべきです。しかし、極早生品種というのは、個体サイズが小さいため、収量が少ないのが欠点です。そこで、無理なく栽植本数をあげる「狭畦栽培法」の特徴を調査したところ、高温年を除いて、慣行畝幅での栽培より多収なことが分かりました。また、花粉が出にくくなるような冷害の可能性があるのですが、それを避けられる品種をうまく活用する「交互条播栽培法」を提示しました。さらに、経済的リスクを少しでも減らせる、「簡易耕起栽培」を試行し、播種床を作る際のプラウ耕、ロータリハロー耕は不要であることが分かりました。最後に、GIS(地理情報システム)を利用して、根釧地域版の1kmメッシュ「黄熟初期以降に達する確率マップ」を作りました。このマップは、関連するデータや、栽培コストなど各種情報とともに、CDに入れて希望者に配布しています(2009.4現在も受付中)。

○根釧地域におけるイタリアンライグラスを用いた雑草防除法
イタリアンライグラス(以下IR)は生育が非常に旺盛で、刈り取り後の再生も大変速い牧草です。さらに耐湿性も抜群です。牧草地の雑草は、水気が多いなどの理由で、元々播いた牧草が枯れてしまった後などに繁茂します。特に、リードカナリーグラス(以下RCG)という雑草は、水気が多いところが平気な上、地下茎で増殖するので、これが繁茂するような草地では、チモシーを播いてもすぐにRCGばかりの畑に戻ってしまいます。シバムギ(以下QG)という雑草も地下茎で増えるので、根絶が難しい雑草の1つです。こういった雑草が生い茂った畑に、ロータリハローを丁寧にかけてIRを播くと、1.繁茂していた雑草の地下茎がばらばらに切れる、2.切れた地下茎からRCGなどが復活してきても、伸びの速いIRに覆い尽くされてしまい、雑草は弱っていく、3.IRは年3回刈り取りできるので、3回刈っているうちに、RCGもQGもノックアウト、という理屈で、雑草を防除することができます。年間合計収量はチモシー草地並かもっと多いくらい獲れ、乳牛の嗜好性(よろこんで食べるかどうか)は相当良好です。IRは越冬性が非常に悪いので、毎年春に播く必要がありますが、2年程度同じ処理を繰り返すと、雑草をほとんどゼロ近くにまで減らすことができます。この技術は、漁業者との協定により除草剤が使えない地域や、その他理由により除草剤を使いたくない場合に、活用できます。


2006(平成18)年度
○道東地域におけるメドウフェスクの放牧利用法
メドウフェスク(以下MF)は道東地域での放牧に適した草種です。品種「ハルサカエ」を6年間放牧利用している別海町内の畑では、良好な植生と高い収量を維持しており、道東で長く利用できることがわかりました。また、越冬性に非常に優れるチモシーという草種(これまで道東の放牧はほとんどこれ)にくらべ、MFは放牧利用した後の再生がいいのですが、実際にどれくらい伸びるのかを季節ごとに調査しました。その結果、MFを使うことで、伸びがいいため、放牧地の面積をチモシーのみの場合とくらべて減らせることが試算できました。チモシー主体草地と組み合わせて(冬場のえさ用のサイレージはチモシーサイレージがベスト)利用すると、飼料自給率70%、年間1頭あたり8,000kgの乳生産が可能と試算されました。さらに、既存の放牧地を放牧利用しながらMFを溝きり型の播種機で播いたところ、1年1回、2カ年の施工でMF被度を50%程度にすることができました。


2005(平成17)年度
○草地型酪農地帯の草地における衛星リモートセンシングおよびGISの利用技術
根釧や天北のように、広大な牧草地が続く地域では、草地(区画)の良し悪しを公平に比べたり、把握したりすることはほとんど不可能でした。「衛星リモートセンシング」とは、宇宙にある人工衛星が地表を電子の目で見た結果(例:ランドサットという衛星の場合:約180km四方を一度に撮影。地上分解能(解像度)は30m四方。30m四方の区画ごとに、光の波長帯(青・緑・赤・近赤外など)ごとの”反射の強さ”を数値化する。得られた結果は無線で地上に送られてくる。)を解析することです。ちなみに、”リモート”とは遠隔、”センシング”とは観測、という意味です。一方、「GIS」とは、”Geographic Information System”、すなわち地理情報システムという意味であり、地図とその中に含まれる情報を統合したシステムともいうべきものです。例えば、パソコン上の地図で、一つ一つの土地区画に対し、そこの所有者や管理履歴、牧草の収量、傾斜度などなど、なんでも情報を登録できる、というようなものです。
今回は、衛星データで草地の何が解析できるのか、などを明らかにしました。具体的には、畑ごとの収量予測、畑ごとの収量性評価、畑ごとの湿潤性評価、越冬状態の評価、などが、衛星データを使って可能なことが分かりました。広い地域を一度に評価できますし、評価の手法も明らかになりましたので、草地改良などの公共事業担当機関から、参考になる、という評価をいただいています。

○草地酪農にける道産飼料100%の乳牛飼養法
外国から輸入した飼料や、動物性飼料に一切頼らないで乳牛を飼ってみよう、という試験です。乳を出している牛が必要とする栄養量を計算して、それを全て自給粗飼料(牧草サイレージ、放牧など)と、道内の農業副産物(クズ小麦やフスマ、米ヌカなど)でまかなってみました。牛を使った試験の詳細はここでは省略しますが、約1年を通じてこの方法で飼っても、牛の健康や繁殖性に問題は出ませんでした。
一方、道産100%の飼料設計を考える上では、設計の基礎となる自給粗飼料の栄養価が重要となります。根釧地域でも安定栽培が可能な高栄養作物として、「イタリアンライグラス」の利用可能性が明らかになりました。また、マルチ栽培からの脱却が求められている「とうもろこし」については、露地でも収量が多い栽培方法を見出しました。なお、イタリアンライグラスをサイレージにして、道産100%のメニューで泌乳牛を飼ったところ、通常の牧草サイレージを基礎飼料とした場合よりも乳生産が良好でした。その他、「アカクローバ単播」や「大豆などマメ科飼料作物」などを試作しましたが、牛の餌向けに栽培するには、雑草対策などの問題点が残りました。


2004(平成16)年度
○簡易更新による草地へのイネ科牧草導入技術
イネ科の牧草、特にチモシーなどは、種を播いてから発芽、定着するまでの間、非常に”か弱い”ので、普通、完全更新(畑の土をひっくり返すように耕起する)して土の通気性などを改善し、雑草を埋め込んでから播きます。簡易更新(土の表面だけかく拌したり、溝を付けたりして種を播く方法)は、コストが省ける技術ではありますが、これまで試した場合では、うまくいったり、失敗したりでした。というのも、更新したい牧草地がどのような状態なら簡易更新でよい(またはその工法でよい)、という条件がよく分かっていなかったからです。
この試験では、工法別に、雑草などの条件が様々な草地での、施工効果を調査しました。施工効果は、追播(簡易に播種)した牧草の、翌年1番草での割合で評価しました。工法としては、「表層かく拌法」(表面を(ロータリーハローで)浅くかく拌する方法)が最も優れていました。ただし、追播前に除草剤を使用して雑草など元々生えているものを全部枯らした場合には、溝を切るだけなどの他の工法との効果の違いは小さくなりました。いずれにしても、地下茎型の雑草が多いと(工法によって、30%~50%以上)、除草剤を使わないといけないことがわかりました。
最終的には、様々な条件下で行ったこれら試験の結果を総合判断して、チモシー導入の簡易更新施工法(選択方法図)を作り上げました(下記リンク参照)。また、既存のマメ科牧草を追播する技術を組み合わせ、「簡易更新マニュアル」を刊行しました(作物班トップページからダウンロードできます)。


2003(平成15)年度
とりまとめ成績は無し




学会等の発表実績    2003年度から2010年度まで(2011年度分は未集計。2012.4.19更新)

2010(平成22)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・林 拓、舟橋直人、牧野 司出口健三郎:2010年の根釧地域におけるとうもろこし萎凋症様の病害の発生について、北海道草地研究会(2011.12)
・酒井治、牧野司、出口健三郎、沓澤淳、舟橋直人、石田亨、坂下勇一:根釧管内におけるチモシー主体草地の植生実態と変動要因の解析、1更新後経過年数と植生の関係、北海道草地研究会(2011.12)
・出口健三郎、牧野司、林 拓:イタリアンライグラスを用いた地下茎型イネ科雑草の耕種的防除に関する研究・地下茎型イネ科雑草防除能力の品種間格差と逆転ロータリー耕による工法簡素化の現地実証-、北海道草地研究会(2011.12)
・牧野司:根釧地域における気象災害がとうもろこしへ及ぼす影響の実態調査、日本植物病理学会北海道支部会・第210回談話会(2010.1)
・林 拓:「自由シンポジウム トウモロコシの不耕起栽培」 北海道における不耕起栽培、日本草地学会大会(2011.3)
・牧野司:高分解能マルチスペクトル衛星データを用いた飼料用トウモロコシの収量およびすす紋病罹病程度の推定、2009年の例、日本草地学会大会(2011.3)
(著書または資料)
・出口健三郎:飼料用とうもろこしカビ毒DON汚染の発生と対応、農家の友4月号、96-97(2010.4)
・出口健三郎、林 拓:うしのきもち~牧草・飼料作物について~、Farmer31、p8(2011.3)
・林 拓:新品種のご紹介 ~メドウフェスクとサイレージ用とうもろこし~、デーリィマン、p42(2010.5)
・林 拓:寒冷限界地帯におけるとうもろこし栽培、牧草と園芸、59(2)7-13(2011.3)
・林 拓:新品種情報、JA道東あさひ組合だより、p9(2011.3)
・牧野司:「北海道における2009年多雨・寡照による農作物の被害解析」報告書、2009年のトウモロコシ作況不良の実態調査と衛星リモートセンシングを組み合わせたGIS解析による要因解析(根釧地域)、北海道農業研究センター資料、68、47-59(2011.1)
・牧野司:宇宙からシバムギ、リードカナリーグラスを見分ける!、JA道東あさひ組合だより、p9(2010.11)


2009(平成21)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・田瀬和浩、田村健一、眞田康治、高井智之、山田敏彦、中山貞夫、大同久明、水野和彦、藤井弘毅、澤田嘉昭、山川政明、佐藤尚親、林 拓、牧野 司:メドウフェスク「まきばさかえ」の育成と特性、北海道草地研究会平成20年度発表会
・奥村健治、林 拓、磯部祥子、高田寛之、牧野 司、出口健三郎、松村哲夫、廣井清貞、佐藤尚親:混播条件におけるアカクローバ品種系統の地域適応性と永続性、北海道草地研究会平成20年度発表会(2009.12)
・田嶋規江、志鎌広勝、篠原 拓、篠田英史、出口健三郎、高山光男、西海豊顕:根室管内におけるスラリー施用によるチモシーおよびシバムギのWSC変化について、北海道草地研究会平成20年度発表会
・林 拓、牧野 司、出口健三郎:とうもろこし雄穂形態に異常をもたらす気温とその持続期間、2010年度日本草地学会大会(2010.3)
・出口健三郎、飯田憲司、原 悟志、山川政明:チモシー生草におけるめん羊の自由採食量と不消化NDF含量との関係、2010年度日本草地学会大会(2010.3)
・足利和紀、藤井弘毅、田中常喜、玉置宏之、佐藤公一、出口健三郎、飯田憲司:チモシーの栄養価における1番草と番草の関係ならびに2番草の年次変動、2010年度日本草地学会大会(2010.3)
・飯田憲司、湊 啓子、出口健三郎、田嶋規江、志鎌広勝、山川政明:根釧地域で調製されたトウモロコシサイレージの高濃度デオキシニバレノール汚染に関する要因解析、2010年度日本草地学会大会(2010.3)
・牧野 司、出口健三郎、林 拓、佐藤尚親:高分解能マルチスペクトル衛星データを用いたチモシー主体草地への地下茎型イネ科雑草侵入程度の推定、2010年度日本草地学会大会(2010.3)
・牧野司:草地・飼料作物分野におけるリモートセンシング・GIS技術の利活用、2009年度北海道草地研究会シンポジウム(2009.12)
(著書または資料)
・林 拓:サイレージ用とうもろこしの狭畦交互条播栽培および新品種「たちぴりか(北交66号)」、農家の友、61、96-97(2009.10)
・林 拓:栽培限界地帯におけるサイレージ用とうもろこし品種選定のポイント、農家の友、62、91-93(2010.1)
・林 拓:2009年の飼料用トウモロコシを総括する①低収被害を最小限に抑えるためには、デーリィマン、60、30-31(2010.3)
・出口健三郎:緑肥用えん麦の飼料化、あぐりぽーと、80、(2009.8)
・出口健三郎:新品種情報、JA道東あさひくみあいだより3月号(2010.3)


2008(平成20)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親、出口健三郎:気象条件、地形条件からみた根釧地域における極早生とうもろこしの安定栽培地域、システム農学会(2008.10)
・葛岡成樹、森山雅雄、牧野 司、出口健三郎、小林千明:ハイパースペクトルデータを用いた牧草品質モニタ - マメ科率の推定、日本写真測量学会大会(2008.11)
・森山雅雄、葛岡成樹、牧野 司、出口健三郎、小林千明:ハイパースペクトルデータを用いた牧草品質モニタ - 大気補正手法の検討、日本写真測量学会大会(2008.11)
・出口健三郎、牧野 司、林 拓:イタリアンライグラスを用いた地下茎型雑草の耕種的防除に関する研究-シバムギ防除能力の品種間差と逆転ロータリー耕による施工期間短縮の検討-、北海道草地研究会研究発表会(2008.12)
・林 拓、牧野 司、出口健三郎:播種床造成工程の簡易化がとうもろこしの生育・収量に及ぼす影響の品種間差、北海道草地研究会研究発表会(2008.12)
・飯田憲司、出口健三郎、原仁:十勝管内における草地の植生調査に関する報告、北海道草地研究会発表会(2008.12)
・飯田憲司、出口健三郎、田嶋規江、西田康一、小野寺鶴将:小麦後作えん麦野生種の飼料価値、北海道草地研究会発表会(2008.12)
・足利和紀、藤井弘毅、田中常喜、玉置宏之、佐藤公一、出口健三郎、飯田憲司:チモシー1番草における栄養価と越冬性および耐倒伏性との関係、北海道草地研究会発表会(2008.12)
・林 寛峰、松本武彦、出口健三郎:道東の火山性土における夏作イタリアンライグラスの施肥法1.ポットを用いた予備試験、北海道草地研究会発表会(2008.12)
・林 拓、牧野 司、出口健三郎:とうもろこし雄穂形態に異常をもたらす低温の程度、日本草地学会大会(2009.3)
・篠田英史、三浦俊治、北村 亨、古川 修、出口健三郎:粗飼料分析における牧草サイレージの評価方法の検討(第1報)-風乾処理が牧草サイレージの粗蛋白質に及ぼす影響-、日本草地学会大会(2009.3)
・篠田英史、三浦俊治、北村 亨、古川 修、出口健三郎:粗飼料分析における牧草サイレージの評価方法の検討(第2報)-サイレージ抽出液中のアンモニア態窒素とVBNの相違-、日本草地学会大会(2009.3)
(著書または資料)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:とうもろこし(サイレージ用)新品種「クウィス」、北農、(2008.4)
・出口健三郎:三訂版粗飼料の品質評価ガイドブック第5章「天然物由来の有害物質」、自給飼料利用研究会編、日本草地畜産種子協会(2009.2)
(普及資料)
・出口健三郎:技術ワイドⅠ「メドウフェスク主体草地の採食行動」、デーリィマン(2008.5)
・出口健三郎:放牧地での牛の嗜好性は何に左右されるのか.酪農ジャーナル(2008.6)
・林 拓:冷涼地にて極早生とうもろこしをどのように栽培するか、ぐらーす(2008.6)
・出口健三郎:イタリアンライグラスを用いた無除草剤雑草防除法、JAべつかいくみあいだより(2008.10)
・出口健三郎:牧草の話(第1回)、ファーマー11月号(2008.11)
・出口健三郎:牧草の話(第2回)、ファーマー1月号(2009.1)
・林 拓:冷涼な地域でのサイレージ用とうもろこし栽培技術、農家の友、(2009.2)
・林 拓:「新品種情報牧草・とうもろこし」(メドウフェスク「北海15号」、とうもろこし「北交66号」)、JAべつかいくみあいだより(2009.3)


2007(平成19)年度
(研究報文等)
・牧野 司、道東地域におけるメドウフェスク「ハルサカエ」の放牧利用法、畜産草地研究成果情報、(2007.10)
(学会発表)
・佐藤尚親、林 拓、牧野 司:褶曲草地における凸凹位置と経年化が植生に及ぼす影響、北海道草地研究会研究発表会(2007.12)
・佐藤尚親、林 拓、牧野 司:表層攪拌とイタリアンライグラスの高密度播種を用いた地下茎型イネ科草の耕種的防除、日本草地学会大会(2008.3)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:根釧地域におけるサイレージ用とうもろこしの狭畦・2品種交互条播種栽培の特徴、日本草地学会大会(2008.3)
・牧野 司、林  拓、佐藤尚親:北海道根釧地域・無マルチ栽培における極早生とうもろこしの安定栽培地域マップの作成、日本草地学会大会(2008.3)
・田瀬和浩、内山和宏、佐藤尚親、小松敏憲、田村健一、眞田康治:高越夏性ライグラスとメドウフェスクの属間雑種F2系統の越冬性、再生性、採種性およびF3系統の耐凍性、日本草地学会大会(2008.3)
・葛岡成樹、出口健三郎、牧野司:FORMOSAT-2を用いた牧草モニタの可能性、システム農学会大会(2007.10)
・牧野 司、佐藤尚親、林 拓:根釧地域におけるメドウフェスクおよびチモシー草地の生産性と放牧地必要面積:日本草地学会大会(2007.3)
(著書または資料)
・佐藤尚親、鈴木善和ほか、水島俊一監修:畑で読む「北海道の農業気象」~温暖化・異常気象に負けない営農対策、ニューカントリー(2007.夏増刊号)
・佐藤尚親、牧野司、日向貴久、鈴木善和ほか、柏村文郎総監修:「最新・酪農用語解説」、デーリィージャパン(2008.1)
・佐藤尚親:播種密度による除草剤の低減技術、飼料増産資料 技術編(2008.3)
(普及資料)
・佐藤尚親:北海道におけるイタリアンライグラスを用いた雑草防除法、畜産技術(2007.10)
・佐藤尚親:トウモロコシ栽培面積の拡大とTMRセンターの関わり(北海道根釧地域の事例)、グラス&シード21号(2007.11)
・牧野司:道東におけるメドウフェスクの放牧利用技術、デーリーマン(2007.12)
・牧野司:北海道の草地における衛星リモートセンシング技術の利用、酪農ジャーナル(2007.11)
・牧野司:草地酪農地帯における衛星リモートセンシングおよびGISの活用場面、畜産技術(2008.3)
・佐藤 尚親:草地の雑草対策①「雑草の侵入による害とは」、JA西春別組合だより「みどりの風」(2007.12)
・佐藤 尚親:草地の雑草対策②「雑草防除のコツ」、JA西春別組合だより「みどりの風」(2008.2)
・佐藤 尚親:草地の雑草対策③「イタリアンライグラスを活用した除草剤を用いない雑草防除法」、JA西春別組合だより「みどりの風」(2008.3)
・佐藤尚親:雑草コントロールで飼料コスト低減しよう、デーリィージャパン(2008.2)
・佐藤尚親:イタリアンライグラスを活用した雑草防除法、デーリィマン(2008.3)
・佐藤尚親:根釧地域におけるイタリアンライグラスを用いた無除草剤雑草防除法、雪たねニュース北海道版(2008.3)
・林 拓:根釧地域におけるトウモロコシの無マルチ栽培、デーリィマン(2008.3)
・林 拓:「ぱぴりか」等の極早生品種を活かしたサイレージ用とうもろこしの安定栽培法、農家の友(2008.3)
・林 拓:「新品種情報とうもろこし」(とうもろこし「クウィス」)、JAべつかいくみあいだより(2008.3)

2006(平成18)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親、三浦 周、岡元英樹:リモートセンシング技術の草地への適用~市町村単位での草地の抽出および牧草収量推定、日本草地学会大会(2006.10)
・田瀬和浩、佐藤尚親、田村健一、眞田康治、小松敏憲:寒地におけるフェストロリウム品種の越冬性の評価、日本草地学会大会(2006.10)
・佐藤尚親、林 拓、牧野 司:中標津町で収集したライグラス類後代の越冬関連形質評価、北海道草地研究会(2006.12)
・奥村健治、林 拓、Y. Guteva、T. Mihovsky:ブルガリアにおけるクローバ類等の遺伝資源収集、北海道草地研究会(2006.12)
・佐藤尚親、牧野 司、林 拓、西道由紀子、原 仁、松村哲夫、須藤賢司、篠田 満、小林朋也:北海道東部地域の地下茎型イネ科草優占草地における簡易更新によるメドウフェスクの導入効果、日本草地学会大会(2007.3)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:北海道根釧地域におけるサイレージ用とうもろこし播種床造成工程の省略が作物の生育および地温に及ぼす影響、日本草地学会大会(2007.3)
・牧野 司、佐藤尚親、林 拓:根釧地域におけるメドウフェスクおよびチモシー草地の生産性と放牧地必要面積:日本草地学会大会(2007.3)
・藤井弘毅、山川正明、澤田嘉昭、牧野 司、松原哲也:チモシー(Phleum pretense L.)における新旧分げつの交代の季節性ならびに各番草収量構成分げつの発生時期について、日本草地学会大会(2007.3)
・田瀬和浩、佐藤尚親、田村健一、眞田康治、小松敏憲:寒地におけるフェストロリウム品種の農業特性(利用1年目)、日本草地学会大会(2007.3)
(著書または資料)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:根釧地域におけるサイレージ用とうもろこしの無マルチ狭畦栽培とイタリアンライグラス導入の可能性、北農、(2007.1)
・牧野 司ほか、秋山・石塚・内田・岡本・小川・斎藤編著、農業リモートセンシング・ハンドブック、システム農学会、(2007.3)
・林 拓ほか、北海道における2003年度(平成15年度)の水稲・サイレージ用とうもろこし冷害の解析、北海道農業研究センター研究資料、(2007.3)
(普及資料)
・林 拓:新品種情報・・・牧草・とうもろこし(アカクローバ「アレス」、とうもろこし「デュカス」)、JAべつかいくみあいだより、(2007.3)
・牧野 司:草地飼料作におけるリモートセンシングおよびGISの活用場面、デーリィマン、56(8)、(2006)
・牧野 司:宇宙から草地を見てわかること、JAべつかいくみあいだより、(2006.5)


2005(平成17)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・濃沼圭一、榎 宏征、佐藤尚親、牧野 司、林 拓:サイレージ用トウモロコシ新品種「北交62号」および「きたちから」の育成とその特性、北海道草地研究会(2005.12)
・佐藤尚親、林 拓、牧野 司、濃沼圭一、長谷川久記:極早生とうもろこしの活用場面、北海道草地研究会(2005.12)
・奥村健治、林 拓、岩淵 慶、佐藤尚親、牧野 司、安達美江子、大塚博志、嶋田 徹、廣井清貞、磯部祥子:小葉型シロクローバ新系統「北海1号」の特性、北海道草地研究会(2005.12)
・林 拓、奥村健治、牧野 司、佐藤尚親:小中葉型シロクローバ選抜集団における播種年の生育特性と越冬性関連特性との関係、北海道草地研究会(2005.12)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親:メドウフェスク草地における秋の利用時期と翌春収量との関係:北海道草地研究会(2005.12)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:イタリアンライグラスの導入がリードカナリーグラス優占植生に及ぼす影響、北海道草地研究会(2005.12)
・林 拓、佐藤尚親、牧野 司:サイレージ用トウモロコシ早生品種の狭畦露地栽培における生育の特徴、日本草地学会大会(2006.3申込み済)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親、三浦 周、岡元英樹:リモートセンシング技術の草地への適用 ~圃場単位での牧草収量推定および草地整備事業への利用~、日本草地学会大会(2006.3申込み済)
(著書または資料)
・該当無し
(普及資料)
・佐藤尚親:簡易更新による草地へのイネ科牧草導入、牧草と園芸、53(3)、(2005.5)
・佐藤尚親:簡易更新による草地へのイネ科牧草導入、農家の友、(2005.5)
・佐藤尚親:草地簡易更新機による草地植生の改善と向上、ぐらーす、(2005.6)
・佐藤尚親:草地を甦らせる簡易更新技術、JAべつかいくみあいだより(2005.7)
・佐藤尚親:省力低コストで草地を甦らせよう-簡易更新による草地の植生改善と生産性向上、ディリージャパン、(2005)
・佐藤尚親:北海道における混播草地の管理ポイント、デーリィマン、56(3)、(2006.3)



2004(平成16)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:サイレージ用とうもろこしにおける生育初期の低温処理が雄穂の形態に及ぼす影響、北海道草地研究会(2004.12)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親:根釧地域におけるメドウフェスク主体放牧草地の生育特性、北海道草地研究会(2004.12)
・糟谷広高、林 拓、佐藤尚親、大坂郁夫、出岡謙太郎:泌乳牛の飼料摂取量、乳生産および窒素出納に及ぼす赤クローバサイレージ給与の影響、日本畜産学会大会(2005.3)
・糟谷広高、林 拓、佐藤尚親、大坂郁夫、出岡謙太郎:高水分アカクローバサイレージ調製時における蟻酸および酵素・乳酸菌複合製剤の添加が発酵品質および消化率に及ぼす影響、日本草地学会大会(2005.3)
(著書または資料)
・佐藤尚親:農作物優良品種の解説(1996-2004)、北海道立農業試験場資料、第34号(2005.3)
(普及資料)
・佐藤尚親:根釧地域におけるサイレージ用とうもろこしの可能性を探る、農家の友(2004.4)
・佐藤尚親:北海道における草地の現状と更新(簡易更新)の必要性、牧草と園芸、52(6)、(2004.11)
・佐藤尚親:北海道における簡易更新によるマメ科牧草の導入方法、牧草と園芸、53(2)、(2005.3)
・佐藤尚親:北海道における草地簡易更新機による草地植生の改善、グラス&シード、第14号、(2004.12)
・林 拓:晩生品種(1番草の刈り頃が遅い品種)を作付けましょう、JAべつかいくみあいだより(2005.1)
・林 拓:とうもろこしを栽培しよう、JAべつかいくみあいだより(2005.3)
・牧野 司:情報の活用による北海道農業の新展開 草地における衛星リモートセンシング、農業低温科学研究情報、11(1)、(2004.6)
・牧野 司:衛星リモートセンシングを活用した草地状況の把握、農家の友(2004.10)


2003(平成15)年度
(研究報文等)
・該当無し
(学会発表)
・林 拓、糟谷広高、田澤直樹、牧野 司、佐藤尚親、出岡謙太郎:根釧地域における飼料用エンドウおよびルーピンの生育特性、北海道草地研究会(2003.12)
・牧野 司、林 拓、佐藤尚親:根室北部におけるランドサットTMデータを用いた草量推定の試み、北海道草地研究会(2003.12)
・山川政明、佐藤尚親、林 拓、牧野 司、吉田邦彦:簡易草地更新機数機種の特徴比較、北海道草地研究会(2003.12)
・林 拓、牧野 司、佐藤尚親:限界地帯の冷害年におけるサイレージ用とうもろこしの生育障害、日本草地学会大会(2004.3)
(著書および資料)
・牧野 司、坂本洋一、佐藤尚親、林 拓:根釧地域におけるアルファルファ「ヒサワカバ」混播草地の永続性、北農、70(4)、2003
(普及資料)
・佐藤尚親:簡易草地更新機の特徴と利用方法、農家の友(2003.11)
・牧野 司:根釧地域におけるアルファルファの永続性、JAべつかいくみあいだより(2004.2)