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網走水産試験場

管理対象資源の生態・資源変動に関する研究について| マガレイ

マガレイ

マガレイの回遊・分布

日本海で生まれ、オホーツク海で着底後、成熟とともに、再び日本海へ産卵のため回遊します。

カレイ類幼魚調査(雄武沖)

日本海で産卵されたマガレイ卵・仔魚は海流でオホーツク海へ輸送されます。

彼らは稚魚になると海底に着底し、稚魚や1歳魚は雄武沖で多く採集されることが分かっています。日本海~オホーツク海ではマガレイは約3歳から本格的に漁獲されますが、本調査で採集されたマガレイ1歳魚の密度指数(相対的な豊度)から、各年に生まれたマガレイが将来漁獲加入する時点での資源量を予測が可能であることが分かっています。 この関係を利用して、網走水産試験場は稚内水産試験場と共同で毎年、漁況予測を発表しています。また、この情報は資源状態を評価する上で行う計算(コホート解析:VPA)のチューニングに用いています。

調査用桁網

水深10~50mの水深帯に27個の定点を設定し、各地点で10分間曳網し、マガレイ幼魚を採集します。 

採集されたカレイ類

この調査では主に0~3歳のマガレイが採集されます。他にも、クロガシラガレイ、スナガレイ、ソウハチなどの幼魚が採集されます。
    • マガレイの幼魚調査時に採集された密度指数とVPAで推定された1歳時資源尾数の関係
 図 マガレイの幼魚調査時に採集された密度指数とVPAで推定された1歳時資源尾数の関係

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