コアドライ


カラマツは、われたりねじれたりしやすいせいしつがある木です。
とくに、そのせいしつが出やすいのは、木の真ん中をふくむ部分です。
ねじれるとサイズがかわってしまうので、家の柱(はしら)などの建築材(けんちくざい)として使うのが、むずかしい木でした。


イラスト:丸太から、材木を取っていくイメージ

太い木は、真ん中をさけて材(ざい)を取れますが、 細い木では、 たてものの柱や梁(はり)に 使う大きな材を取ろうとすると、 どうしても、ねじれやすい真ん中の部分が入ってしまいます。
そのため、今までは細い木を建築材として使うのがむずかしく、板材(いたざい)やゆそう用のざいりょう、紙のげんりょうとなる木材チップなどとして使うしかなかったのです。


割れの入った柱と割れていないコアドライの柱の写真



われやねじれは、木をかわかすときに、よく起こります。
そこで!
木材の真ん中の部分(=コア)まで、ゆっくり、しっかりとかわかして(=ドライ)、 われやねじれが少なくなるような乾燥技術(かんそうぎじゅつ)を開発しました! そうしてできた材を「コアドライ」と名づけました。

北海道木材産業協同組合連合会(ほっかいどうもくざいさんぎょうきょうどうくみあいれんごうかい)が商標登録(しょうひょうとうろく)を行い、コアドライとして、ブランド化(か)しました。
このぎじゅつによって、真ん中の部分をふくんだ木でも、建築材として使うことができるようになりました。

※商標登録とは、ものにつけた名前やロゴマークが、ほかの人や会社に、勝手に使われないようにするためのしくみです。
『コアドライⓇ』は北海道木材産業協同組合連合会の登録商標です:商標登録5700825号


コアドライは、家や市町村がたてるたてものなどに使われています。



写真:コアドライを使った建物(骨組み)

コアドライを使ったたてもの(こじんのいえ)


写真:当麻町役場の建物に使われているコアドライ

コアドライを柱に使った役場(やくば)(当麻町(とうまちょう))