木は細長い体で、自分自身の重さをささえ、風や雪など外からくわわる力にもたえています。
木の幹(みき)を拡大(かくだい)してみると、細長いパイプが集まったような形をしています。 さらにこのパイプは、繊維(せんい)の方向がちがう3層構造(さんそうこうぞう)になっています。この繊維の方向のちがいによって、様々な方向からの力にたえることができるのです。
木ざいとほかのざいりょうの強さを比(くら)べてみましょう。
左のグラフは、同じ断面積(だんめんせき=横に切ったときの、切り口の面の大きさ)のざいりょうを引っぱったときにたえられる力(引張強度(ひっぱりきょうど))を比べたものです。
引張強度は鋼鉄(こうてつ)がダントツで強いことがわかります。
右は重さあたりの引張強度(=強さを材料の重さでわったもの:比強度(ひきょうど))のグラフです。スギの木ざいは鋼鉄よりも強いことがわかります。
木ざいは、軽いわりに強いということがわかります。
木ざいは軽さと強さをあわせ持つざいりょうなのです。