その2:天然林(てんねんりん)と人工林(じんこうりん)(2)

(2)人工林の場合(つづき)

4)手入れを行う
苗木(なえぎ)を植えた後、次のような手入れを行います。

・下草(したくさ)かり
苗の生長をじゃまするササや草をかりとります。
この作業は毎年夏に行い、苗木が成長してまわりの草より大きくなるまで続けます。

・ツル切り、除伐(じょばつ)
植えた木にからまったツルを切って取りのぞきます。
また、植えた木のほかにも、樹木(じゅもく)が自然に芽生えて育つことがあるので、植えた木のじゃまになりそうな樹木は、切って取りのぞきます。

・間伐(かんばつ)(=間引き(まびき))
植えた木の一本一本がよく育つように、間伐(間引き)をします。
この作業は、カラマツやトドマツ、アカエゾマツでは5~10年ごとに行います。
間伐された木はまだ細いので、たてものや土木工事のざいりょう、荷物を運ぶための箱などのざいりょう、紙や炭のげんりょうなどに使われます。

イラスト:ばっさいの様子

・枝打ち(えだうち)
節(ふし)のない木ざいにするため、節のもととなる枝(えだ)を切りおとします。

5)伐採(ばっさい)する
何十年もかけて大きく育てた木を伐(き)りたおし、たてものや家具などのざいりょうとなる木ざいをとります。