平成15年台風10号に伴う集中豪雨による流木発生等実態調査に係る報告書
概要
2003年8月の台風10号に伴う大雨によって、日高地方に大量の流木が発生しました。当試験場では被害実態と流木の発生源を明らかにするため、厚別川流域で発生した被害の各種調査や分析を行いました。
本報告書では、厚別川流域の山腹崩壊量や河畔林流出量、流木堆積量などを総合的に調査・考察したものであり、今後の北海道の森林整備、林地保全の進め方や技術の確立に役立つものと考えます。
目次
1 調査の目的
2 調査流域の概要
(1) 流域の概要
(2) 森林の概要
3 調査期間と方法
(1) 調査者と調査期間
(2) 調査方法
ア 流域の区分
イ 天然林の現況
ウ 山腹崩壊の面積と材積被害
エ 河畔林の被害面積と流出材積
オ 流木の堆積量
4 調査結果の概要
(1) 天然林の現況
ア 蓄積
イ 樹種構成
ウ 径級構成
(2) 山腹崩壊の面積と材積被害
ア 解析範囲
イ 崩壊地面積
ウ 材積被害
(3) 河畔林の被害面積と流出材積
ア 河畔林の被害面積
イ 河畔林からの流出材積の推定
(4) 流木の堆積量と組成
5 考察
(1) 河畔林の流木捕捉機能
(2) 流域の被害量
(3) 崩壊発生の要因