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林業試験場

降灰地域における森林現況調査写真(火口原に近い地域)

有珠山の3月31日以降の火山活動による森林被害の現況を把握するために、火口原に近い周辺地域の民有林を中心に降灰状況や森林・樹
木への影響を調査しました。
調査範囲は調査経路図のとおりで、GPSで位置測定をしながら西山火口と金毘羅火口周辺の森林被害林分を調査しました。
平成7年7月撮影のオルソ写真上に示した茶色が噴火口、青色が8月9日、紫色が8月10日の調査経路です。
その結果、①西山火口周辺では噴火に伴なう地殻変動により地盤の隆起や段差が多いこと、
②火口周辺の森林は林床に火山灰が厚く堆積し、植生はオオイタドリやオオウバユリの大型草本のみであること、
③葉に付着した火山灰は粒子が細かく粘性があるため、トドマツ、カラマツなどの針葉樹では被害を受けやすく立ち枯れが目立つこと、
④枝折れや樹皮障害を受けた広葉樹の激害林分で、ミズナラ、イタヤカエデ等の樹種に萌芽が認められました。


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飛行経路図の表示

西山火口周辺の写真(撮影月日:平成12年8月9日から10日)

金比羅火口周辺の写真(撮影月日:平成12年8月9日から10日)

その他の状況写真(撮影月日:平成12年8月9日から10日)

噴火直後の写真はこちらから(撮影月日:平成12年4月10日から11日)