法人本部

表彰(令和6年度)

2025年3月

  • 2025年度 日本食品科学工学会北海道支部奨励賞(一般)
    • 受賞者
      • 小林 哲也(産業技術環境研究本部 食品加工研究センター 応用技術部 応用技術グループ 主査)
    • 受賞内容
      • 「低温増殖性芽胞形成菌の制御による要冷蔵加工食品の保存性向上に関する研究」が、食品科学工学分野の進歩に寄与する優れた研究を遂行し、実用的に高く評価される研究業績を挙げた。

2025年2月

  • 令和6年度全国環境研協議会 会長賞
    • 受賞者
      • 大塚 英幸(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 リスク管理グループ 主任主査)
    • 受賞内容
      • 北海道におけるばい煙発生施設の発生源監視、大気環境保全業務に従事し、PM2.5の地域特性や高濃度要因の解明等の調査研究業務に取り組んだほか、近年は道内で増加している木チップボイラで燃焼試験を実施し、ばいじん、NOxなど燃焼排ガスの排出実態を明らかにしました。
         また、「排出ガス中水銀測定の手引き」を作成して道内の計量証明事業所に広く技術普及を行うなど、水銀排出抑制のための普及啓発に大きく貢献しました。
         
  • 第3回全国林業試験研究機関協議会研究支援功労賞
    • 受賞者
      • 早坂 一文(森林研究本部 企画調整部 企画課 専門主任)
    • 受賞内容
      • 道総研林業試験場道南支場(函館市)と本場(美唄市)において、20年以上の長きにわたり試験林の整備や研究職員の現地調査の補助、種子鑑定等の依頼試験など、多岐にわたる研究支援業務を通じて、当場の試験研究に貢献してきたことが認められ受賞となりました。

2024年12月

  • 第85回北農賞(報文)
    • 受賞者
      • 長濱 恵(農業研究本部 上川農業試験場 研究部 生産技術グループ 主任主査(病虫))
    • 受賞内容
      • きゅうり褐斑病の耐性菌発生に対応した防除対策
      • 道産「きゅうり」は道外市場での品質評価が高く、高値で取引されているが、2002年以降、道内主要産地で「褐斑病」が急激に広がり甚大な被害が発生した。
           キュウリ褐斑病について、主要な薬剤であったチオファネートメチル剤、QoI剤およびSDHI剤耐性菌の道内分布を明らかにし、耐病性品種の導入、耕種的防除と薬剤防除を組み合わせた総合的防除対策を示した。
           同対策は「北海道農作物病害虫・雑草防除ガイド」に掲載され、農業改良普及センターやJAの営農技術指導に活用されており、2011年以降、主要産地での大きな被害は認められておらず、きゅうりの単収も増加しており、同病害の抑制に大きく貢献した。

2024年11月

  • 令和6年度(第80回)農業技術功労者表彰 農林水産技術会議会長賞
    • 受賞者
      • 小宮山 誠一(農業研究本部 中央農業試験場 加工利用部 部長)
    • 受賞内容
      • 農産物の光学的品質評価法と供給期間延長のための加工技術の開発
      • 光学的手法による農産物の非破壊品質評価法の開発では、馬鈴薯のでん粉価、だいこんの内部障害、てん菜のショ糖含量、小麦のフォーリングナンバー等の評価技術を確立した。
          また、食産業における国産原料利用促進のための供給期間延長技術として、カット・ピール後の加熱加工で保存性を高める独自技術を開発し、馬鈴薯では冷蔵で最長3か月、りんごでは常温で6か月以上の供給期間を達成するとともに、いずれも生食用に近い食味を実現した。
  • 植物調節剤功労者表彰
    • 受賞者
      • 熊谷 聡(農業研究本部 上川農業試験場 研究部 生産技術グループ 主査)
      • 池谷 聡(農業研究本部 北見農業試験場 研究部 麦類畑作グループ 主任主査)
      • 福川 英司(農業研究本部 花・野菜技術センター 研究部 技術研修グループ SA兼主査)
    • 受賞内容
      • 植物調節剤に関する研究開発及び普及啓発
      • 農作物の植物調節剤(除草剤、植物成長調整剤及び植物の生育調整資材)に係る作用性および適用性等の各種試験を実施するとともに、当該薬剤の適正使用に係る指導を行うなど、植物調節剤に関する研究開発及び普及啓発に貢献した。
  • 第30回 日本土壌肥料学会技術賞
    • 受賞者
      • 林 哲央(農業研究本部 酪農試験場天北支場 地域技術グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • 積雪寒冷地の施設栽培における土壌診断および肥培管理技術の高度化とその利活用
      • 施設栽培土壌における養分動態や堆肥由来の養分供給に基づき、生産性を維持しつつ環境負荷を軽減させる土壌および肥培管理法の技術を開発した。この成果は「北海道施肥ガイド」に反映され、堆肥等の有機物施用による適切な土づくりや土壌肥沃度に対応した化学肥料の削減と、環境との調和に配慮したクリーン農業の推進に貢献するものであった。
  • 第12回森林遺伝育種学会賞
    • 受賞者
      • 来田 和人(森林研究本部 林業試験場 副場長)
    • 受賞内容
      • グイマツF1の育種と種苗生産技術に関する研究
      • 検定林データの解析から炭素固定能が高い系統「グイマツ精英樹『中標津5号』×カラマツ精英樹」(クリーンラーチ)を選抜し、野鼠害や雪害抵抗性が高く、初期成長が早いことを明らかにした。また、雑種苗木を精度よく識別できる方法を開発したほか、近赤外光選別により発芽率を高めた種子を用いたカラマツ実生1年生コンテナ苗の育苗技術や、制御された環境下で1年を通してクリーンラーチ挿し木苗を生産する技術開発に取り組んだ。
  • 令和6年度(第20回)若手農林水産研究者表彰 農林水産技術会議会長賞
    • 受賞者
      • 石塚 航 主査(法人本部 研究推進部 研究推進グループ)
    • 受賞内容
      • カラマツとトドマツの育種を加速する遺 伝的変異の探索と活用
      • 林木において早く効率的な遺伝的改良を実践するため、寒冷地域の主要林業種カラマツ類とトドマツを対象に遺伝的変異の活用技術を確立した。カラマツ有用系統の識別に資するDNAマーカーの開発、トドマツの有用系統の選出に資する地域適応性の可視化、若齢時の検定精度向上に資する空間情報を組み込んだ解析フローの確立に成功した。
  • 令和6年度全国水産試験場長会会長賞
    • 受賞者
      • 前田 高志 主査(水産研究本部 稚内水産試験場 調査研究部 管理増殖グループ)
      • 秋野 秀樹 研究主幹(水産研究本部 函館水産試験場 調査研究部 管理増殖グループ)
    • 受賞内容
      • 温暖化に対応するコンブ養殖技術の改良と普及 -コンブ成熟誘導技術の開発-
      • 北海道におけるコンブ養殖業で問題となっていた、高水温等の海洋環境変動に伴う母藻成熟の遅れを解決するために「成熟誘導技術」を開発し、事業規模での実証試験を通じて、生産現場への技術の普及が急速に進んでいることは高く評価できる。また、確実に母藻を確保できるようになり、早期の種苗生産と養殖開始により品質向上や収量増加を実現し、養殖コンブ生産の安定化につながっていることから、気候変動への対応を図った試験研究の手本となる事例であり、地域の水産業の発展に大きく貢献するものと認められる。

2024年9月

  • 日本畜産学会第132回大会 English Presentation Award
    • 受賞者
      • 安達  一、伊藤 和顕(帯広畜産大学大学院)
      • 檜山 亮 主査、関 一人 専門研究員(森林研究本部 林産試験場 利用部 バイオマスグループ )
      • 近藤 大輔、矢野 琳太郎、花田 正明、西田 武弘、福間 直希(帯広畜産大学)
    • 受賞内容
      • Analysis of fiber-adherent bacterial community under the in vitro ruminal fermentation of steamed wood feed
      • The Natural Compound Betulin inhibits the Crowth ofRuminal Streptococcus by Disrupting DNA and RNA synthesis
        ※研究内容に加え、発表や質疑応答の英語力が評価されました。
         

2024年6月

  • 令和6年度全国環境研協議会 北海道・東北支部長表彰
    • 受賞者
      • 小野 理(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 循環資源部長)
    • 受賞内容
      • 北海道の環境関連情報の収集と解析において、いち早くGISを導入してデータ解析や可視化に取り組んだほか、地域内の温室効果ガス排出量や廃棄物の物質循環に関する研究において先駆的な取り組みを行い、環境情報に関する研究の発展に大きく貢献した。