法人本部

表彰

2026年1月

  • 全国農業関係試験研究場所長会
    令和8年度研究功労者表彰
    • 受賞者
      • 櫻井 道彦(農業研究本部 道南農業試験場 研究部 生産技術グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • 有機農業を支える革新的養分供給技術の開発
      • 従来の有機農業では、化学肥料を使わないことから養分供給が不安定となり、作物の安定生産に課題があった。受賞者はこの問題に対し、土壌微生物群集や土壌窒素動態の解析等に基づき、緑肥や堆肥などの有機物からの養分供給量を定量化するとともに、土壌診断に基づく施肥対応技術を確立した。  
         受賞者の業績は、有機農業を「経験依存型」から「科学的根拠に基づく持続可能な農業体系」へと発展させる上で重要な役割を果たしており、環境保全と食料生産の両立に資する貢献度は極めて高いと評価できる。
  • 一般社団法人 日本木材学会
    第34回 日本木材学会地域学術振興賞
    • 受賞者
      • 斎藤 直人(森林研究本部 林産試験場 性能部 構造・環境グループ 専門研究員)
    • 受賞内容
      • 木材ならびに木質バイオマスの基盤研究とその地域活用に向けた実用化・事業化技術の開発と普及
      • 「日本木材学会地域学術振興賞」は、地域において木材に関する学術研究の振興または学術研究成果の普及に貢献した会員個人に授与される。
         今回の受賞は、「カラマツ材の乾燥技術」や「海岸流木の処理技術」の開発など、地域が求める木材製品開発や利用にかかる基盤研究を行いつつ、地域が導入できるよう実用化・事業化技術の開発も併せて実施してきた功績が認められたものである。
  • 全国林業試験研究機関協議会
    第38回研究功績賞
    • 受賞者
      • 明石 信廣(森林研究本部 林業試験場 保護種苗部長)
    • 受賞内容
      • エゾシカによる森林被害の把握手法に関する研究
      • 受賞者は、シカが森林に及ぼす影響に関する知見がまだ限られていた時期からこの問題に取り組み、生態的知見を基礎としつつ多様な関係者が活用しやすいシカによる影響把握の新たな手法を開発してきた。受賞者の研究成果は、国際誌を含む学術論文や雑誌等で広く公開され、道内ではシカによる影響把握のみならず被害対策等でも活用されるなど多くの関係者が参考にしている。
         また、学会で他の研究者とともに研究集会の開催や、鳥獣害に関する専門家として森林資源調査や担い手育成等の国の各委員会に参画するなど、全国各地でこの分野に広く関わっている。
         こうした日本の森林・林業に関する研究で顕著な業績を有していると認められ今回の受賞となった。

2025年12月

  • 一般社団法人 日本森林学会
    2026年度 Journal of Forest Research論文賞
    • 受賞者
      • 角田 悠生(森林研究本部 林業試験場 森林経営部 経営グループ 研究職員)
      • 大野 泰之(森林研究本部 林業試験場 森林経営部 部長)
      • 滝谷 美香(森林研究本部 林業試験場 森林経営部 経営グループ 研究主幹)
      • 津田 高明(森林研究本部 林業試験場 森林経営部 経営グループ 主査)
    • 受賞内容
      • Importance of pre-release height of saplings in governing mortality factors after canopy  opening: insights from 21-year monitoring of Abies sachalinensis saplings
        (林冠部開放前における稚樹の樹高が開放後の稚樹の生死を支配する: トドマツ稚樹の更新過程を21年間モニタリングして得られた洞察)
      • 本論文賞は、日本森林学会が発行する国際学術誌「Journal of Forest Research」に掲載された論文の中から、森林科学の学術的な発展に貢献する独創的で国際的に優れた論⽂に贈られるもの。
        受賞論文は、常緑針葉樹であるトドマツを対象に、21年間にわたり個体識別を維持しながら1100本以上の樹高と生死を追跡し、林冠開放が稚樹の死亡率と成長動態に及ぼす影響を解明したものである。林冠開放の長期的効果を解析することで、ギャップ形成後の更新過程に関する重要な知見を提示し、樹木の個体群動態を規定する要因間の相互作用についての理解を深めたことを紹介している。
        https://doi.org/10.1080/13416979.2024.2314833
  • 公益財団法人北農会
    令和7年第86回北農賞
    • 受賞者
      • 八木 亮治(農業研究本部 花・野菜技術センター 研究部 技術研修グループ 研究主幹)
      • 地子 立(研究実施時:農業研究本部 花・野菜技術センター)
      • 平井 剛(農業研究本部 北見農業試験場 研究部 部長)
      • 中野 雅章(研究実施時:農業研究本部 花・野菜技術センター)
      • 堀田 治邦(研究実施時:農業研究本部 花・野菜技術センター)
      • 中住 晴彦(研究実施時:農業研究本部 花・野菜技術センター)
      • 田中 静幸(研究実施時:農業研究本部 花・野菜技術センター)
    • 受賞内容
      • メロン台木「どうだい4号」、「どうだい6号」
      • 「どうだい4号」は、接木の作業性に優れるとともに、汎用性の高さから、普及されて20年が経過した現在でも、ふらの農業協同組合やきょうわ農業協同組合に所属する一部の生産者に活用されている。
         「どうだい6号」は接木の良好な作業性やえそ斑点病抵抗性といった「どうだい4号」の特長を受け継ぐとともに、つる割病の抵抗性が「強」に強化された台木品種であり、レース1,2yの発生が危惧される圃場で多く使用されている。中でも、夕張市農業協同組合において「夕張メロン」の台木として10年以上にわたり使用されている。
         「どうだい4号」及び「どうだい6号」は、10年以上もの間、道内のメロン産地で普及、活用されているメロン台木品種であり、北海道におけるメロンの生産継続に多大な貢献をしている。

2025年11月

  • 一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)
    2025年度「坂田俊文賞」
    • 受賞者
      • 宇佐見 星弥(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 地域地質部 地質防災グループ 研究職員)
    • 受賞内容
      • 2022年度RESTEC研究助成
        「積雪がD-InSAR解析による地表変動量の計測精度に及ぼす影響の解明」
      • RESTECが2022年度から実施している「RESTEC研究助成」に採択された研究者のなかで、特に優れた成果を挙げたと認められたため。
  • 全国林業試験研究機関協議会
    第4回研究支援功労賞
    • 受賞者
      • 小川 尚久(森林研究本部 林産試験場 企業支援部 研究調整グループ 専門主任)
    • 受賞内容
      • 林産試験場における木質材料開発及び製材・乾燥技術開発への支援
      • 永年にわたり、林産試験場の木質材料開発及び製材・ 乾燥技術開発に係る支援業務に携わり、林産試験場の業務推進への貢献、ひいては道内外の木材関連産業の発展に寄与していることが認められた。
  • Asian Fisheries Acoustics Society(アジア水産音響学会)
    Young Fisheries Acoustician Award(若手水産音響研究者賞)
    • 受賞者
      • 呂 振(水産研究本部 稚内水産試験場 調査研究部 管理増殖グループ 研究主任)
    • 共同著者
      • 向井 徹、閻 乃箏、長谷川 浩平、鈴木 きら(北海道大学)
      • 丸山 純也(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 地域地質部 沿岸・水資源グループ 研究職員)
      • 内田 康人(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 地域地質部 沿岸・水資源グループ 主査)
      • 前田 高志(水産研究本部 稚内水産試験場 調査研究部 管理増殖グループ 主査)
      • 黒川 大智(水産研究本部 稚内水産試験場 調査研究部 管理増殖グループ 研究職員)
    • 受賞内容
      • Broadband acoustic measurements of the volume backscattering spectra of Okhotsk atka mackerel (Pleurogrammus azonus)
        (広帯域音響技術を用いたホッケの体積後方散乱スペクトルの測定)

2025年10月

  • 一般社団法人北海道開発技術センター
    寒地技術賞(地域振興部門)
    • 受賞者
      • 長谷川 祥樹(建築研究本部 北方建築総合研究所 地域研究部 地域システムグループ 主査)
      • 野口 泉 (産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 専門研究員)
      • 山口 高志 (産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 主査)
      • 鈴木 啓明 (産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 主査)
      • 大屋 祐太 (産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 研究職員)
      • 牛島 健 (建築研究本部 北方建築総合研究所 地域研究部 地域システムグループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • 希少な自然現象(ダイヤモンドダスト)の発生条件の一般化に関する検討
        (第40回寒地技術シンポジウムで発表)

2025年7月

  • 一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(JDX)
    日本DX大賞2025「Claris FileMaker賞」
    • 受賞者
      • 五十嵐 俊成(農業研究本部 中央農業試験場 水田農業部 部長(現 道南農業試験場 研究部 部長))
    • 受賞内容
      • 水稲の新品種と栽培技術開発を支える圃場調査のDX
      • 中央農業試験場水田農業部では、水稲の新品種と栽培技術開発を支える生育調査を物差しからレーザー距離計を用いたデジタル測定技術に置き換える電子野帳アプリを独自に開発(Claris FileMaker GOを活用)。また、AIを活用した品質予測技術開発に取り組むなど、現場に根ざした地道なDXの成功事例として高く評価された。

2025年6月

  • 一般社団法人 日本森林技術協会
    第70回森林技術賞
    • 受賞者
      • 雲野 明(森林研究本部 林業試験場 保護種苗部 保護グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • クマゲラを中心とした森林の生物多様性保全に係る基礎的技術の開発とその普及
      • 北海道の森林を代表する鳥であるクマゲラにスポットを当て、生息確認方法や冬期の重要な採餌木を明らかにし、クマゲラの生息に配慮した森林管理を進める上で重要な基礎技術や情報を提供したほか、キツツキの樹洞木の特徴や伐採地に保持した樹洞木の役割を解明した。さらには世界的にも評価の高い大規模保持林業実証実験に参加して鳥類の保全効果を明らかにするなど、森林管理とつながりの深い研究を進めている。
         生物多様性保全への関心が世界的に高まる中で、これらの研究成果は重要な知見として森林管理の現場で活用されており、このたび森林管理技術の向上への多大な貢献が認められ、今回の受賞となった。
         
  • 令和7年度 全国環境研協議会北海道・東北支部長表彰
    • 受賞者
      • 五十嵐 聖貴(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • 北海道内の湖沼や河川の水環境保全、湖沼の微生物生態の解明、全道を対象とした流域や湖沼データベースの整備等に関する調査・研究に従事し、公共用水域の水質やその精度管理に関する行政や事業者のニーズに積極的に対応した。
         また、北海道内100を超える湖沼について、諸元、水質データ、UAV画像などを掲載した「北海道の湖沼 第3版」を編集するなど、水環境に関する専門的な知見を行政担当者や道民に向けて分かりやすく提供し、普及啓発にも大きく貢献した。
         
  • サッポロ生物科学財団奨励賞
    • 受賞者
      • 佐藤 翠音(農業研究本部 中央農業試験場 病虫部病害虫グループ 研究職員)
    • 受賞内容
      • 「果樹の受粉を助けるマメコバチを守り育てる『巣ごと浸漬』による省力的な寄生ダニ防除方法の確立」
      • 本研究の学術的・技術的価値が高く評価された。今後の北海道の食産業振興に貢献すると期待され表彰された。

2025年5月

  • 公益社団法人 日本木材加工技術協会
    第70回 木材加工技術賞
    • 受賞者
      • 秋津 裕志(森林研究本部 林産試験場 元専門研究員)
      • 村田 功二(京都大学)
      • 加藤 博之、吉田 俊也(北海道大学)
      • 時枝 健一(ゼットクリエイト(株))
      • 岩瀬 康義((株)白惣)
      • 岡崎 貴司((有)山内バット)
      • 池田 真一(元(株)ロンウッド)
    • 受賞内容
      • 「北海道産ダケカンバ材野球バットの開発と製品化」
      • 道産広葉樹資源であるダケカンバをバット材として利用するために、ダケカンバの持続的な生産と流通、バット材としての性能評価と商品開発、野球界で使用してもらうための普及活動やプロ野球での試用など、各受賞者が連携しながら成果を積み上げてきた功績が認められた
         
  • 2025年度 日本火山学会論文賞
    • 受賞者
      • 高橋 良(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 地域地質部 地域防災グループ 主査)
      • 鈴木 隆広(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 資源エネルギー部 部長)
      • 大森 一人(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 資源エネルギー部 地域エネルギーグループ 主査)
    • 受賞内容
      • (2022) 地球化学的・鉱物学的調査から推定した倶多楽火山登別地熱地域の熱水系 火山, 67, 4, 453-469, doi:10.18940/kazan.67.4_453
      • 著者らは長年にわたり、登別温泉地域の複数箇所で温泉水や噴気のサンプリングを繰り返し行い、化学成分や同位体比データを蓄積してきた。本論文ではそれらのデータに加え、過去の水蒸気噴火による噴出物と表層の熱水変質岩の観察から得られる情報を総合的に検討し、物質科学的な立場から登別温泉地域の堅牢な熱水系モデルを構築した。
         また、提案したモデルに基づいて、マグマの直接的な関与がなくとも深部熱水の相転移から水蒸気噴火が起こる可能性を指摘するなど、防災面からの議論が行われていることも高く評価できる。
         
  • 第8回 日本木材保存協会功績賞
    • 受賞者
      • 森 満範(森林研究本部 林産試験場 利用部 微生物グループ 専門研究員)
    • 受賞内容
      • 「主に道産材に対する木材保存処理・評価技術と実大材の腐朽評価方法に関する研究及びそれらの普及・広報活動への貢献」
      • 長年携わってきた木材保存処理、耐朽性評価、実大材の腐朽評価に関する技術開発・研究などについて業界と連携しながら成果を積み上げてきたことや、日本木材保存協会における多くの委員会・研究会の委員として、協会の運営に貢献してきた功績が認められたもの。

 

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令和6年度令和5年度令和4年度令和3年度~平成22年度