法人本部

表彰

2025年7月

  • 日本DX大賞2025「Claris FileMaker賞」
    • 受賞者
      • 五十嵐 俊成(農業研究本部 中央農業試験場 水田農業部 部長(現 道南農業試験場 研究部 部長))
    • 受賞内容
      • 水稲の新品種と栽培技術開発を支える圃場調査のDX
      • 中央農業試験場水田農業部では、水稲の新品種と栽培技術開発を支える生育調査を物差しからレーザー距離計を用いたデジタル測定技術に置き換える電子野帳アプリを独自に開発(Claris FileMaker  GOを活用)。また、AIを活用した品質予測技術開発に取り組むなど、現場に根ざした地道なDXの成功事例として高く評価された。

2025年6月

  • 第70回森林技術賞
    • 受賞者
      • 雲野 明(森林研究本部 林業試験場 保護種苗部 保護グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • クマゲラを中心とした森林の生物多様性保全に係る基礎的技術の開発とその普及
      • 北海道の森林を代表する鳥であるクマゲラにスポットを当て、生息確認方法や冬期の重要な採餌木を明らかにし、クマゲラの生息に配慮した森林管理を進める上で重要な基礎技術や情報を提供したほか、キツツキの樹洞木の特徴や伐採地に保持した樹洞木の役割を解明した。さらには世界的にも評価の高い大規模保持林業実証実験に参加して鳥類の保全効果を明らかにするなど、森林管理とつながりの深い研究を進めている。
         生物多様性保全への関心が世界的に高まる中で、これらの研究成果は重要な知見として森林管理の現場で活用されており、このたび森林管理技術の向上への多大な貢献が認められ、今回の受賞となった。
         
  • 令和7年度 全国環境研協議会北海道・東北支部長表彰
    • 受賞者
      • 五十嵐 聖貴(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 環境保全部 水環境・気候変動グループ 研究主幹)
    • 受賞内容
      • 北海道内の湖沼や河川の水環境保全、湖沼の微生物生態の解明、全道を対象とした流域や湖沼データベースの整備等に関する調査・研究に従事し、公共用水域の水質やその精度管理に関する行政や事業者のニーズに積極的に対応した。
         また、北海道内100を超える湖沼について、諸元、水質データ、UAV画像などを掲載した「北海道の湖沼 第3版」を編集するなど、水環境に関する専門的な知見を行政担当者や道民に向けて分かりやすく提供し、普及啓発にも大きく貢献した。
         
  • サッポロ生物科学財団奨励賞
    • 受賞者
      • 佐藤 翠音(農業研究本部 中央農業試験場 病虫部病害虫グループ 研究職員)
    • 受賞内容
      • 「果樹の受粉を助けるマメコバチを守り育てる『巣ごと浸漬』による省力的な寄生ダニ防除方法の確立」
      • 本研究の学術的・技術的価値が高く評価された。今後の北海道の食産業振興に貢献すると期待され表彰された。

2025年5月

  • 第70回 木材加工技術賞
    • 受賞者
      • 秋津 裕志(森林研究本部 林産試験場 元専門研究員)
      • 村田 功二(京都大学)
      • 加藤 博之、吉田 俊也(北海道大学)
      • 時枝 健一(ゼットクリエイト(株))
      • 岩瀬 康義((株)白惣)
      • 岡崎 貴司((有)山内バット)
      • 池田 真一(元(株)ロンウッド)
    • 受賞内容
      • 「北海道産ダケカンバ材野球バットの開発と製品化」
      • 道産広葉樹資源であるダケカンバをバット材として利用するために、ダケカンバの持続的な生産と流通、バット材としての性能評価と商品開発、野球界で使用してもらうための普及活動やプロ野球での試用など、各受賞者が連携しながら成果を積み上げてきた功績が認められた
         
  • 2025年度 日本火山学会論文賞
    • 受賞者
      • 高橋 良(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 地域地質部 地域防災グループ 主査)
      • 鈴木  隆広(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 資源エネルギー部 部長)
      • 大森  一人(産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 資源エネルギー部 地域エネルギーグループ 主査)
    • 受賞内容
      • (2022) 地球化学的・鉱物学的調査から推定した倶多楽火山登別地熱地域の熱水系 火山, 67, 4, 453-469, doi:10.18940/kazan.67.4_453
      • 著者らは長年にわたり、登別温泉地域の複数箇所で温泉水や噴気のサンプリングを繰り返し行い、化学成分や同位体比データを蓄積してきた。本論文ではそれらのデータに加え、過去の水蒸気噴火による噴出物と表層の熱水変質岩の観察から得られる情報を総合的に検討し、物質科学的な立場から登別温泉地域の堅牢な熱水系モデルを構築した。
         また、提案したモデルに基づいて、マグマの直接的な関与がなくとも深部熱水の相転移から水蒸気噴火が起こる可能性を指摘するなど、防災面からの議論が行われていることも高く評価できる。
         
  • 第8回 日本木材保存協会功績賞
    • 受賞者
      • 森 満範(森林研究本部 林産試験場 利用部 微生物グループ 専門研究員)
    • 受賞内容
      • 「主に道産材に対する木材保存処理・評価技術と実大材の腐朽評価方法に関する研究及びそれらの普及・広報活動への貢献」
      • 長年携わってきた木材保存処理、耐朽性評価、実大材の腐朽評価に関する技術開発・研究などについて業界と連携しながら成果を積み上げてきたことや、日本木材保存協会における多くの委員会・研究会の委員として、協会の運営に貢献してきた功績が認められたもの。

 

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