材料技術部 山岸 暢・吉田昌充・可児 浩・金野 克美
■支援の背景最近、消費者の嗜好の変化によりブラインド、スクリーン等のインテリア商品に対し、優しい質感、安らぎ、潤い等を求めて、木材等の天然素材を活用したものが多く開発されています。しかし、現在市場に流通している木製スクリーンは、ヒゴの厚みが大きいため、巻き上げ時の巻き径が大きく収納性に劣る問題点があります。
空知単板工業(株)では、主力製品として木を0.2mm程度の厚みにスライスした超極薄木単板を製造しています。この製品の新たな用途として、超極薄木単板と和紙からなるサンドイッチ材の積層板を長尺に切断して得られたヒゴを糸で編んだ、スクリーンへの応用について技術支援しました。
■支援の要点
1.最適な単板/和紙の積層構成の決定
2.ヒゴの切断方法についての検討
3.最適な接着剤の種類・塗布量についての検討


1.厚み0.8mmの極薄ヒゴにより、従来の木製スクリーンに比べて巻き径が大幅に小さくなりました。
2.カーテンボックス等の狭いスペースへの取り付けが可能になりました。
3.第38回国際ホテル・レストラン・ショーと第67回東京インターナショナルギフト・ショー春2009に出展しました。
空知単板工業(株) 赤平市平岸西町3丁目12番地 Tel.0125-38-8001