ものづくり支援センター 板橋 孝至 ・ 高橋 英徳
材料技術部 相山 英明
■支援の背景材料技術部 相山 英明
アルミニウムダイカスト製品製造工程においては、酸化物などの異物の混入により不良品が発生する恐れがあるため、 各社はその対応に苦慮しています。そのような企業のうちA社から、混入の可能性がある部材や実際の不良品中の異物を分析、 明確化したいとの要望がありました。
そこで、当場の電子顕微鏡(SEM)及び付属のエネルギー分散型X線分析装置(EDS)により部材や異物を観察・分析するとともに、 不良品の発生原因について検討しました。さらに、A社では異物標本を作製し、品質管理に関する社内教育に用いることとしました。
■支援の要点
1.部材や実際の不良品のSEM/EDSによる観察・分析
2.不良品の発生原因の検討
3.異物標本の作製支援

SEM画像(左)と A社で作製・設置した異物標本
EDSによる元素分布図(右)
1.EDSにより、異物の元素分析を行いました。
2.不良品の発生原因について検討し、異物の混入源を絞り込みました。
3.作製された異物標本ボードは、A社の分析室に掲示され社内教育に活用されています。