製品技術部 飯田 憲一 ・ 畑沢 賢一
■支援の背景日農機製工㈱では、ビートハーベスターなどの農業機械を製造しています。農業機械は季節商品であるため、 組立は6~8月にかけてロット生産で行っていました。そのため、運搬や歩行など多くのムダが見られました。 そこで、トヨタ生産方式の考え方にある「工程の流れ化(一個流し生産)」を導入し、生産性向上を図りたいとの相談があり、 技術支援を行いました。
■支援の要点
1.作業観察や要素作業時間分析などによる現状把握
2.工程平準化のための一個流し用工数ガントチャートの作成
3.部品置き場等のレイアウト及び作業者配置の検討
4.一個流し生産の実施

一個流し生産用工数ガントチャートの作成 組立作業(一個流し生産)の様子
1.作業観察や要素作業時間分析などの工程分析結果から現状の問題点が明らかになりました。
2.ロット生産ではわからなかった運搬のムダ、動作のムダ、造り過ぎのムダ、在庫のムダ等が明らかになりました。
3.一個流し生産の導入により、運搬や歩行時間が低減され、作業者の負担が軽減できました。
4.リードタイムを大幅に短縮し、生産性を向上させました。
日農機製工㈱ 足寄町郊南1丁目13番地 Tel.0156-25-2188