製品技術部 神生 直敏 ・ 飯田 憲一 ・ 畑沢 賢一
■支援の背景工業試験場では、効果的に技術開発・新製品開発を行う開発技法である「品質工学」の企業への普及を、 研究開発や研修・研究会活動などを通して取り組んでいます。その活動の中で、A社より機械装置の制御に 品質工学を適用したいとの相談があり、支援を行った結果、一定の成果を得ることができました。 その後、品質工学を用いて効率的な装置の評価技術を確立し、品質工学の社内展開を進めたいとの相談があり、 技術的な支援を行いました。
■支援の要点
1.製品評価が可能となる品質工学支援ツールの内容検討
2.研修会で使用する演習用教材の検討
3.品質工学の社内展開を図るため、演習を含めた研修会の実施

品質工学研修の様子 機能性評価ツール
1.品質工学の手法である「機能性評価」を行うため、マイクロソフトExcelを使った支援ツールを開発しました。
2.機能性評価手法およびパラメータ設計手法の演習題材として、デジタルカメラおよび汚水処理装置シミュレータ(出典「実践・品質工学」等)を題材に選定しました。
3.研修会を社内で5回実施し、参加者が品質工学の基礎的な知識を習得することができました。