環境エネルギー部 内山 智幸
■支援の背景北海道釧根地域は日本最大の酪農地帯であり、古くから大手乳業メーカ各社が大規模なチーズ、バター、 脱脂粉乳等の乳製品製造工場を操業しています。これらの工場から排出される汚泥(乳泥)にはリン酸成分が多く含まれており、 従来品とは異なる肥効性に優れたたい肥としての利用が期待されています。
本指導では、腐植物質およびリン酸成分を含むたい肥を、取り扱い性に優れたペレット状に加工する造粒方法を提案し、 開発企業が設備導入を行いました。
■支援の要点
1.造粒方法の提案
2.試験装置による試作
3.製造装置の提案と改造
4.製造装置の運転条件の最適化

たい肥用転動造粒装置 ペレットたい肥開発品
1.原料となるたい肥の粒度調製技術を提案し、試験装置によるたい肥造粒が可能となりました。
2.製造装置の設計指針を提案し、製造装置の運転条件の最適化を行い、0.5~1.0㎝程度の球状ペレットの製造が可能となりました。
3.技術支援を実施した企業において、現在製品化を検討中です。
㈱バイオマスソリューションズ、㈱リープス、釧路工業技術センター