技術支援成果10/情報通信・エレクトロニクス・メカトロニクス関連技術
技術支援成果10/情報通信・エレクトロニクス・メカトロニクス関連技術
技術指導
歩車道境界縁石部向け草刈機の開発
Development of Grass Cutter Machine for Removing Curbside Weeds
情報システム部 | 橋場 参生 |
ものづくり支援センター | 保科 秀夫 |
■支援の背景
道路の縁石周辺に繁茂する雑草は、景観を損なうばかりで無く、その成長により舗装や縁石の破損も引き起こします。 そのため、道路の維持管理上、定期的な除草は欠かすことができませんが、人手による作業は多くの時間と労力を必要とし、 特に近年は維持管理費の削減により対応が行き届かない道路も多くなってきました。 そこで㈱篠田興業では、円盤状の刈刃を車両の前方に取り付け、 この刈刃を縁石基部に斜めに押し当てながら車両を走行させることによって、 摩擦による刈刃の回転で雑草を刈り取っていく方式を発案し、その実用化のための技術支援を行いました。
■支援の要点
- 刈り取り機構の検討
- 縁石への刈刃の押し当て角度の検討
- 装置の試作・実証試験

■支援の成果
- 縁石に斜めに押し当てた刈刃の回転により、効果的な除草が可能であることを確認しました。
- 移動に伴う摩擦力で刈刃を回転させるので、モータ等の動力が必要ありません。
- 高速回転する刈刃を使用しないので、作業の安全性が高まります。
- 広範囲の除草を短時間で実施でき、人手も少なくて済むので、大幅な経費削減が期待できます。
- 既に道道などの除草作業に活用されており、高い評価を受けています。
㈱篠田興業 標津郡標津町南2条東1丁目2番1号 Tel. 0153-82-2179