製品技術部 戸羽 篤也
材料技術部 稲野 浩行
環境エネルギー部 平野 繁樹
材料技術部 稲野 浩行
環境エネルギー部 平野 繁樹
■研究の背景
3次元形状データをもとに耐火粉末を積層・成形した鋳型・中子を用いる鋳造プロセスは、型費を抑え、製作日数を短縮 できることから、単品鋳物製品で大きな優位性をもちます。しかし、市販の粉末材料は耐火性が低いため、鋳鉄等の高融点 金属の鋳造には適用できませんでした。そこで、鋳鉄品、鋳鋼品にも適用できる耐熱性の高いRP成形用粉末と成形用バイ ンダーの開発に取り組みました。
■研究の要点
1.骨材粉末と高耐熱性粘結材の配分比と成形体強度および寸法精度の関係調査
2.開発した粉末材料に適した水性バインダーの開発
3.本プロセスの鋳鉄鋳物への適用性評価


1.耐火性粉末骨材(オリビン砂)に速硬性セメントを混合したRP用粉末材料を開発し、現行の粉末積層
成形装置で実立体の成形が可能なことを確かめました。
2.粘性調整材と界面活性剤を配合した水性バインダーを試作し、鋳型・中子を成形するのに最適な溶質
成分の混合量を見出しました。
3.開発した粉末材料による粉末積層鋳型の耐熱性を評価した結果、鋳鉄鋳物にも適用できることが確認
できました。