農業研究本部

柳田大介 他:タマネギ新品種「収多郎」および「早次郎」

タマネギ新品種「収多郎」および「早次郎」の育成

柳田大介、西田忠志、野田智昭、中野雅章、田中静幸、入谷正樹、小谷野茂和、駒井史訓

北海道立農試集報.96,15-25 (2012)

 F1タマネギ品種「収多郎」と「早次郎」は,北見農業試験場,ホクレン農業協同組合連合会並びに株式会社サカタのタネの三者共同研究により開発された,北海道向けの極早生タマネギ品種である。球の形状は地球型~やや扁平で,外皮色は青果市場に適した濃さである。「収多郎」は既存の極早生より収量性に優れており,「早次郎」は乾腐病抵抗性に優れる特徴を持っている。「収多郎は2006年,「早次郎」は2007年に北海道の優良品種に認定された。現在,北海道のタマネギ栽培面積全体の5%(約600ha)程度である早期播種・早期定植作型栽培面積の拡大を促進すると同時に,本州産から道産への切り替え時期におけるタマネギの安定供給に寄与できる。


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