農業研究本部

青木:タネバエ及びダイズわい化病被害軽減対策

枝豆の有機栽培におけるタネバエ及びダイズわい化病被害軽減対策

青木元彦

道総研農試集報.97,39-44 (2013)

 枝豆の有機栽培において,各種有機質肥料の施用がタネバエによる被害に及ぼす影響,ならびにタネバエ及びにダイズわい化病に対する物理的防除対策について検討した。各種有機質肥料のタネバエの被害に及ぼす影響として,魚かす及びなたね油かすで著しく大きく,次いで蒸製骨粉であり,ニーム核種子油かす及び発酵鶏ふんで最も少なかった。タネバエに対する物理的防除対策として,施肥・耕起直後にシルバーマルチで被覆し,播種直後から出芽揃いまで不織布で被覆すると,不出芽及び生長点被害個体率が無処理区の1/3程度まで減少した。ダイズわい化病に対する物理的防除対策として,シルバーマルチによる被覆,シルバーマルチと出芽揃いまでの不織布による被覆及び6月下旬までの長繊維不織布で被覆すると,その発病株率は無処理区の1/5~1/10程度となり,発病抑制効果が高かった。


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