農業研究本部

露地栽培加工用トマトの疫病防除法

藤根 統,白井 佳代

道総研農試集報.107,29-36 (2023)

 露地栽培の加工用トマトで問題となる疫病について,その発生生態を調査し防除法について検討した。露地栽培トマトの疫病は6 月中に発生する可能性は 低く,7 月初旬以降に発生する。また,8 月中旬以降は病勢の進展が著しい。薬剤防除は,疫病の初発以前から実施する必要があるため7 月初旬からの開始が 望ましく,病勢が進展する8 月中旬以降は栽培終了まで必須である。供試したいずれの登録薬剤も7 日間隔散布では十分な防除効果があった。このうち,シアゾファミド水和剤F とマンジプロパミド水和剤F の2 剤は14 日間隔散布でも効果が認められた。


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