農業研究本部

テンサイ新品種「ボヌール」の特性

池谷 聡

道総研農試集報.108,37-41 (2024)
 

 テンサイ新品種「ボヌール(旧系統名「H152」)」は,ベルギーのセスバンデルハーベ種子会社が育成した二倍体単胚の一代雑種である。「ボヌール」は,対照品種の「ラテール」と同様に糖分が高い品種で,糖量がより向上している。病害抵抗性は, そう
根病抵抗性が“強”, 黒根病抵抗性が“やや強”で「ラテール」並に優れており,褐斑病抵抗性は“中”でやや劣る。褐斑病発生に特に注意が必要な圃場以外の「ラテール」と置き換えて普及させることで, てん菜生産と農家所得の安定と向上に寄与できる。
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