農業研究本部

天北地域の鉱質土におけるリードカナリーグラス優占草地へのマメ科牧草導入

井内浩幸

北海道立農試集報.92,69-72 (2008)

 天北地域におけるリードカナリーグラス優占草地(鉱質土)の飼料成分等の向上を図るため,ロータリ耕後,マメ科草種を播種し,その経年的変化を調査した。調査項目は,施工翌年(2年目)から5年目までのリードカナリーグラスの年間2回採草利用における生草収量および生草中の草種割合とした。2年目の1番草では雑草が半分を占めていたが,2番草ではリードカナリーグラスが再生し,雑草は10%程度となり,導入したいずれの区でもマメ科率は50%以上となった。2年目2番草から5年目2番草までの平均マメ科率は,アルファルファが49%,ガレガが33%,アカクローバが47%であった。また,リードカナリーグラスとマメ科牧草の合計生草収量は,アルファルファ>アカクローバ>ガレガの順であった。鉱質土のリードカナリーグラス優占草地にロータリ耕を用いたマメ科牧草の導入は,年2回採草利用においてはアルファルファが適していると判断された。


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