農業研究本部

牧草サイレージを主体とした乳牛の飼養法確立に関する試験
1 牧草サイレージ多給飼養と乾草、根菜、サイレージの単用または併用飼養との産乳効果比較について

坪松 戒三、藤田 保、斎藤 久幸

北海道立農試集報.11,85-104 (1963)

 根釧地方の乳牛の冬季飼養法として草サイレージを主体とした飼養技術を確立するため、乾草飼養と乾草、サイレージ、根菜、配合など多種併用飼養法の産乳効果を短期、長期の2試験で比較した。  一般に菅内で調製されている乾草は不良で、乾草の割合が増加すると産乳効果は低下し、配合を併用しても予期の効果は得られなかった。サイレージ、根菜の併用で高 まり高産乳時の配合との併用はとくに産乳効果が高かった。従って本試験では多汁飼料主体の飼養法の優位性が認められた。


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