農業研究本部

天北地方の鉱質土壌における牧草肥料3要素試験とその欠除要素の施肥効果

大崎 亥佐雄、奥村 純一、関口 久雄、豊田 広三、平島 利昭

北海道立農試集報.19,99-109 (1969)

 天北地方の鉱質土壌で採草用草地に対する肥料3要素試験を検討した結果、燐酸の施肥は不可欠で、これに加里を随伴させると、マメ科牧草の維持が可能となる。この 場合、石灰による適正な酸性矯正が必要である。  また堆肥の施用は造成の初期生育に良好で有力な手段となる。さらに逆転施肥の結果、前歴に燐酸施肥がなされている場合、窒素、加里の施用で高収となり、無燐酸であってもStandが確保されている無肥料区、加里単用区では窒素、燐酸の併用効果が 高い。  窒素中心の施肥で草生が荒廃しているところは燐酸を施用しても植生の回復は難かしい。


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