農業研究本部

菜豆の窒素施肥法改善に関する研究
第2報 窒素全層施肥法の効果とその実用性

岩渕 晴郎、高島 晃

北海道立農試集報.23,31-43 (1971)

 窒素施肥反応の大きい菜豆に対して、窒素施肥法の改善を図るため窒索全層施肥法 について試験した。  全層施用窒素は発芽障害や根粒着生阻害を軽減するので多量施用が可能で、10~15 kg/l0aの施用によって生育がおう盛となり後期窒素栄養条件も良好となって著しい増収が可能となった。さらに、燐酸・加里の全層施肥の可能性についても試験した。  これらの結果、燐酸の一部条施を前堤とした3要素全層施肥法は、著しい増収を示 しその実用性を認めたが、初期生育における燐酸吸収の劣る試験地では、燐酸の全量条施または全層施用量の増加が必要であった。


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