農業研究本部

極寒冷地域における放牧草地の維持管理法
第1報 イネ科牧草に対するシロクローバの窒素移譲

平島 利昭、能勢 公、袴田 共之、奥村 純一

北海道立農試集報.23,44-54 (1971)

 利益率の低い育成牛などを対象とした放牧草地では、窒素固定力の大きいシロクローバを組合せた混播により、窒素施肥を節減することが望ましい。  本報告では、シロクローバ13品種について、それらと混播したレッドトップに対 する窒素移譲量を推定しようとした。  その結果、窒素移譲量は、シロクローバの品種、草地造成後の年数および季節によ って異なるが、年間およそ16~39kg/haであった。したがって、このような放牧草地では、シロクローバの収量性、永続性とともに窒素移譲能力の高い品種を選ぶ必要があろう。


全文(PDF)