農業研究本部

畑地に対する麦稈施用の影響

八木沼 純義、平井 義孝、小林 荘司、後藤 計二、高尾 欽弥

北海道立農試集報.24,69-81 (1971)

 未分解有機物の施用によって畑土壌の理化学性や作物の生育に変化をもたらすこと が予想されるので、麦稈を用いこれらの影響を土壌別に検討した。  その結果麦稈を施用することにより土壌中の無機態窒素は減少するが、物理的には 好結果をもたらして、てん菜、ばれいしょなどの多肥性根菜類では収量の増加が認められ、えん麦、菜豆などの少肥性作物の場合は窒素減少の影響が収量に及んで減収し た。また、気象条件(とくに降水量)によって麦稈施用時の作物の生育収量に差がみら れた。


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