農業研究本部

水稲新品種「イシカリ」の育成について

柴田 和博、柳川 忠男、佐々木 一男、和田 定

北海道立農試集報.25,22-34 (1972)

 「イシカリ」は、「北海182号」×「空育4号」の雑種後代から育成された。交 配は、1960年に行ない、「空育4号」の良質化を目標に選抜固定をはかった。  1971年3月、北海道で優良品種として採用され、同年4月、農林省に新品種として 登録(水稲農林217号)、「イシカリ」と命名された。  特徴は、早生・多収で主要特性がすぐれており、かつ、良質である。対象品種は、 「しおかり」、「うりゅう」になり、本道の中央部向きに早生の基幹品種として推奨 しうる。


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