農業研究本部

菜豆の窒素施肥法改善に関する研究
第3報 表面施肥法の効果

岩渕 晴郎、高島 晃、佐藤 辰四郎、野村 琥

北海道立農試集報.26,59-68 (1973)

 前報で報告した窒素・加里全層施肥法は、矮性菜豆に対して増収性の高い施肥法で あるが、燐酸条施を前提とする。したがって、土壌中で移動しやすい窒素・加里につ いて、全面施肥の1つのタイプとして播種後における表面施肥法の可能性を検討し、 全層施肥法と同程度に増収効果が高く、乾性火山性土壌に対して実用性のあることを 認めた。  全層施肥では、耕起・整地をはじめ全面施肥散布、肥料混層、燐酸条施がすべて播 種前あるいは播種時に行なわれるが、表面施肥では、耕起・整地、燐酸条施のみが播 種前に行なわれ、播種後肥料が全面散布される。このため、播種前の作業工程の短縮 および播種時労力の分散化が期侍される。


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