農業研究本部

天北地方の鉱質土壌における各種草地造成法と施肥について

関口 久雄、奥村 純一

北海道立農試集報.26,69-79 (1973)

 天北地方に分布する鉱質土壌において、各種草地造成法と肥料三要素を組合せ比較検討した。  まず不耕起方式の草地化過程、収量傾向の推移および当該草地の多収しうる可能性の示唆から、造成工法の影響は播種後2年目までで、以後は維持管理条件が収量を規制する要因であると考えた。諸方式に組合せた施肥処理との関係から燐酸が最大の制限因子となることを認め、造成時における本要素の施肥に関する現状と問題点を指摘 した。ついでいかなる造成法を採用しても牧草根群が表層に集中するにいたる事実から、永年利用を目的とした草地を造成するに際してのA層処遇法を土壌型を中心に考察した。


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