農業研究本部

強粘質水田の排水法改善に関する研究
第1報 モミガラ暗渠とパンブレーカーの併用効果

小林 荘司、水元 秀彰

北海道立農試集報.28,33-44 (1973)

 水稲昨近代化の基幹として、区画拡大を中心とした土地基盤の整備がすすめられて いるが、工事後の水田は透水性の低下、排水不良などの弊害が大きく、大型機械の導 入をはじめ、本来の成果があげられていない現状にある。  透水性が著しく小さいため、排水効果の低い強粘質水田土壌に対して、特に非灌漑 期の排水能率を高めて土壌乾燥を促進し、機械の走行性を向上させる方法として、疎 水帯(モミガラ埋戻)を設けた暗渠排水と心土破砕の組合せ効果を検討した結果、既往 の工法に比べて技械の走行性を高める好適な土壌条件が得られた。


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